書物蔵

古本オモシロガリズム

兵隊支那語はないあるか?

五反田の古書会館ガレージでこんなものを拾う。
・國語進出篇. -- 朝日新聞社, 1942. -- (國語文化講座 ; 第6巻)
月の輪さん200円!(゚∀゚ )アヒャ
内容細目がネットにあったので引用(http://sakuin.g.hatena.ne.jp/kuzan/200509

國語の進出と國語敦育 藤村作
國語の世界的發展 下村宏
外地の國語教育 大岡保三
臺灣の國語教育 加藤春城
朝鮮に於ける國語教育 森田梧郎
關東州の日本語教育 大石初太郎
南洋群島に於ける國語教育 麻原三子雄
東亞共榮圈に於ける日本語 關口泰
滿洲國に於ける日本語 丸山林平
蒙彊に於ける日本語 宮島英男
中華民國に於ける日本語 太田宇之助
佛印及び泰國 高宮太郎
留學生の國語教育 岡本千萬太郎
第二世の國語教育 鶴見誠
日本語讀本 各務虎雄
東洋人に對する國語教授法 山口喜一郎
歐米人に對する日本語教育 松宮彌平
中國人の日本語研究 實藤惠秀
歐米人の日本語研究につきて 福井久藏
支那語になつた日本語 倉石武四郎
ヨーロッパ語になつた日本語 市河三喜
國語の周圍 服部四郎
參考書目 松宮一也

別冊 全六卷總索引  編輯部編

月報がついていた!

森さんにおしへられて見てみたら月報が挟まっていた。

一夜明ければ世界の歴史は急変してゐた!(略)
本巻が国語進出史上の一記録として止まるべき日の、一日も早からんことを望んでやまない。
とまれ、西太平洋における皇軍の大勝利は、新しい世界史の方向を決定したのである英米政治勢力の後退とともに、英語の文化的勢力も亦没落の一路を辿るだろう。(略)今まで英語でなければ世界語でないといはれたものが、やがては亡国の言葉となり下る不吉の兆が現はれ――そして、美しい日本語の黎明がやって来たのだ。
(「編集後記」『国語文化講座月報』(6) (1942.1) p.14)

いいよねぇ(*´д`)ノ
臨場感あふれるこの編集後記。
世界史は逆さの方向へ

英語の文化的勢力も亦没落の一路を辿るだろう