書物蔵

古本オモシロガリズム

新国字の図鑑

友人が買った同人誌は、新国字の図鑑として使えるものだったやう。
いまndl-opacを参照すると、納本されているようである(webcatには見あたらず(2009.8.17現在))
・声と三稜鏡 : 架空の文字の図典・続 / 木村守一. -- [出版地不明] : ニコラ・フラメル金属材料研究所, 2008.8. -- 512p ; 27cm. -- (柳河二笑亭選書 ; 6)
・絹と立方体 : 架空の文字の大図典 / 木村守一. -- 修訂. -- [出版地不明] : ニコラ・フラメル金属材料研究所, 2006.12. -- 706p ; 27cm. -- (柳河二笑亭選書 ; 5)
うひゃあ、目録とりづらそう(・∀・`;)
友人が買ったのは上のほうのやつ。
叢書名に「二笑亭」とあるのは、いかにもそのスジということですな。
ネット上にある正編の目次をみると、もともとフィクション(ゲームなど)に出てくる架空文字をあつめて紹介するものだったらしいけど、この続編では、日本人が大真面目で創った「新国字」が多数収録され、結果として、ややアカデミズム寄りの内容になっている。友人はそれを嘉してゲットしたというわけ。

高山宏氏がUPで評価していたという

いまググると、つぎのブログが参考になる。
http://d.hatena.ne.jp/consigliere/comment?date=20090213§ion=1234516701
けど、Webcatでまったく所蔵が確認できないように、図書館ではこーゆーのはいろんな理由をつけて排除しちゃうんだよなー
いわく、同人誌だから
いわく、趣味だから
いわく、(狭義の)レファレンス・ブックでないから
とかとか
バカだなー
たとえば、いま「今昔文字鏡」というCDが販売されている。あれには、文字もどきを含め東亜の文字が総覧されているわけだが、それに収録されていない文字をそのまんま収録してくれているのがこの文字の図鑑なわけなのだ。

図書館界トンデモ列伝の構想

この本に載せられて、あの世の秋岡梧郎も目を白黒させていることでしょう、ってーのは、わちきの公式見解ね。
ウラの見解としては、秋岡梧郎のトンデモぶりが、やうやくトンデモとして受容される兆しであろうといいたい!`・ω・´)o
秋岡は現在、図書館界の偉人ということになってをるけど、それは秋岡の弟子たちが描いた一幅の絵にすぎん。同時代人から見れば「異常な熱心家」だったわけだし、現在からみれば、一見、近代合理主義っぽく見えながら、それに収まらない過剰さが透けて見える。