書物蔵

古本オモシロガリズム

名にし負う万歩書店へ


台風がくるという。クルマで東京駅へ。じつはぎりぎりだったりもして。
雨がはげしいなか新幹線にのって西へ。
なんのためって、そりゃあ、古本のためぢゃ(^-^*)
朝飯は、車中でサンドとコーヒー。
道中、筒井康たかの「パプリカ」を読む。ほへー、こんな話だったのかぁ。漫画映画をのばしたやうな(って、あっちがこっちのコンデンス)。
てか、SFを読んだのは中学2年生以来ではあるまいか。たしか最後に読んだのは「都市と星」だったっけか。
熟読したせいで、あっとゆーまに岡山へ。
ん、なして岡山かといへば、それは、ゴロウタン、じゃなかった、マンポ(マンボじゃないよ)のため。
岡山ははじめて。というか、神戸より西に来たことあったっけ。
雨の中、バスを探す。なんだか駅前の案内板が不親切でさがせず。聞いてやっと2番だということがわかるも、地方なので5分おきに出るというわけにいかず、駅前のマックで昼飯。
と、時間になってたのであわててバスへとびのる。

2番路線は市街地をぐるぐるしたのち、郊外へと。しらばらく乗って、「ミステリファンのための。。。」で書かれているとおり、備前白石というバス停で降りたら目の前にあった。
思っていたよりは小さいが、それでも中にはいったら、相当な量。
雰囲気は…
そう、ブックオフ化するまえの、いとう書店(野猿街道)に、固い本を大量に足したような感じか。往時のいとう書店を思い出してなつかしかった。
ちなみに「ミステリ…」に書いてなかったことで重要なことを一点。
安全開架式の古書店ですので。
ってわからんか。
店に入るには、店のそとのロッカーに荷物を入れないといけない。
旅行で大荷物だったので困ったよ(むりやりつめこんだ)。
ということで、最初に書誌学の棚をみる。というのも。
なにをかくそう、この店のこの棚において、戸沢信義青年図書館員連盟名簿が発掘されたのであーる。
それをある人から寄贈されて以来、お宝本が眠っているのではないかと、夜もおちおち眠れず。
ということで来たのじゃ。
んー。
でも、図書館本はあんまなかった。やはり戸沢の手沢本は例外的なものだったらしい…。ちと残念なり(´・ω・`)
それでもまぁ東京書籍商組合版の出版年鑑とか、それなりに買わせていただいた。いちばんおもしろだったのは、昭和17年岡山県立が出した図書群の目録ですた。クニゾーたんの図書群運動が日本全国に及んだ証拠だねっ(o^ー')b
休み休み(たまに店のそとでお休み)マンガを除くすべての棚をみていたら…
結局…
5時間もこもってしまっただすよ(@_@;)
古書店にしては超めずらしく、善隣の住宅地図がストックされていたのがよかった。じろじろじーとゴロウタンが生まれたあたりをながめる。
支払をして、送りにしてもらう。ついでに、ほかの支店についてお聞きする。倉敷のほうは、品揃えを今風に変えたよう。固い本は平井店ぐらいだとか。

帰ろうとしたら、すっかり雨はやんでいた。
バスにのりこみ、駅へむかおうとしたが、気が変り、途中で下車。古本屋に寄って、いろいろと情報収集。なにも買わなかったが。
駅前まで路面電車に乗る。おおこれは、ゴロウタンも乗った軌道に相違あるまい。ゴロウタンは当時は小橋町にあった市立岡山図書館まで、岡山駅からこの路面電車で通っていたのぢゃ。
てか、ゴロウタンが三輪車で駆け回った(はずの)岡山市を体感することができたですぢゃ。
路面電車はあっというまに駅につき、駅前の古書店郷土史が強いと聞いた)へいくも、お休みらしく閉まっていた。

がっくりきたので、となりにあった「あまいからい」という不思議な名前の支那そば屋に入り、大盛を食べる。
うーん、おなかいっぱい。
日も陰ってきたのであわてて新幹線に飛び乗る。てか、けっこういい加減な成り行き任せの旅なのだ。

車中で「パプリカ」のつづき。
あっというまに京都へ。
ホテルで、あしたの天気を聞いたら晴れとのこと。
あれ、台風は(σ・∀・)σ