書物蔵

古本オモシロガリズム

【マジ】ほんたうに第ニ図書館省となりつつあるTRC【すごい】

え、なにがマジすごいってか(・∀・`;)
これじゃ

(財)図書館振興財団、11月19日に文科省から正式認可
http://www.shinbunka.co.jp/news2008/11/081120-02.htm

これがスゴイ。

図書館専門職の育成や司書の海外研修、民間図書館の設立支援、図書館資料のデジタル化などに助成、平成21年度から事業に着手

するという。この財団はTRCが大日本印刷の子会社になるときに、TRC会長の石井昭さんらが持っていた株式の売却益で作ったもの。石井氏が理事長。運用財産は10億円という。
あのね。
なにがスゴイって、名前がすごい!

図書館振興財団

嗚呼!
これ、真面目に図書館情報学をやった人間にとっては、ヒジョーに感慨深いコトバなのだ。

図書館業界のR&D

図書館業界は新規サービスや新規な機器の開発力がヒジョーに弱い。ってか、図書館自身が新サービスや新機材を開発するのはかなりムズイ。
いや、紙メディア時代には、カードという安価で安定的なメディアを使っていろんなサービスやシステム(もちろん、紙のシステムね)を開発してきたんだけど、どれも小規模でボランタリーなものばかりであった。これら苦難の道は、あまり意識されとらんが…
まあ、それはともかく、そんな図書館業界にも研究開発をするようなところがあればなぁ、とフツー思うよね。
ごく一部、研究開発をする部門をもっている大図書館があるにはある。英国図書館のR&D部門などは1980年代有名だった。日本でも旧帝大系の図書館にちょっぴりあったりする。でも、たとえば国会さんが持っていた「図書館研究所」は2002年に廃止になってるね。
米国の場合、研究開発してくれるところに金を出す財団が昔からあって、それが、Council on Library Resourcesというものであった(いまはCouncil on Library and Information Resourcesと改称)。
http://current.ndl.go.jp/ca688
http://www.clir.org/
で、この旧CLRの日本語定訳が「図書館振興財団」だったというわけ。バカバカしい話ではあったけど、海外の固有名の日本語定訳を知ってることが専門家の証だった時代があって、CLRを「図書館資源協議会」と訳して書くと、「あ、この人はシロートさんね」と思われたものだった(*゜-゜)
米国図書館界においてCLRの果たした役割はかなり大きかった。
例をひとつ。
酸性紙問題ってサ。アレ、CLRが金だしたから研究がすすんだんよ。CLRがなけりゃ酸性紙問題もなかった!?(゚∀゚ )アヒャ
そのCLRと同じ名称(といっても和訳名と同じという意味)をもってこようとはとは!(゚∀゚ )

2668年:第二図書館省によって日本帝国CLRが設置さる。

と、わちきのパラレル・ワールド図書館史年表に書き込んでおこう(・∀・)
ん?(・ω・。)
パラレルじゃないってか(^-^;)