書物蔵

古本オモシロガリズム

メモ

図書館についての新聞記事を見たら、図書館事業基本法案がらみの記事。って、読みようによってはそう読めるというものにすぎんがね。

 ところが日本では、全体を見渡した図書館政策がない。国立図書館立法府に属するし、大学、小中学校、公共図書館はそれぞれ異なった視点で運営されている。
 その一方で、公共図書館と出版社は一種の敵対関係にあった。千代田区ので始まったサービスをは両者が強調して新たなビジネスモデルを構築するための実験ともいえる
「大学や公共図書館/蔵書デジタル化進展」。(『日本経済新聞』(2008.3.8)p.44)(編集委員 松岡資明)

「ところが日本では、全体を見渡した図書館政策がない。」って、そりゃー1980年に図書館人さま方がツブしちゃったからなのだ。ってのは根本先生が1990年代から言っていること。
ついでに。。。

鶴見〔俊輔〕 (略)私は右、左で人を見ないんだよ。右、左で人を見るのは、は、大正時代以来のインテリの癖だね。(『週刊読書人』2008.3.14 p.2)

こりかたまった左の観点から、図基法案むやみに右にみてツブしちまって、1990年代に根こそぎ外部化をまねいたのが図書館インテリなのであった…

2008.5.24追記

だからこれは「戦後」責任の話なのだ。戦後民主主義を信奉する人々が善意でひいきの引き倒しをしたという…