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四月馬鹿?

不本意ではあらうが、テレヴヰジヨン側の好きにさせるのが大人ではあるまい乎。

「配慮欠いた」と謝罪 満映が新京特別市に回答書
 満洲映畫協会がテレヴヰジヨン放送した謎かけ番組で、ノモンハン事変を題材にした出題が史実と異なると新京特別市などが同協会などに抗議した問題で、満映の製作責任者二人が三十一日、市公署に市長を訪ね、回答書を提出し「結果的に國民の心情に配慮を欠くことになつた」と謝罪した。
 回答書などによると、ノモンハン事変時、大満洲帝國陸軍がソ聯軍の攻撃の前にただちに撤退した理由に「臣民意識に欠け、士気が低かつた」を正解としたのは、専門家とも相談し、大日本帝國陸軍の応援がなかつたことや物資の欠乏ではなく、「士気説」を採用したと説明した。
 司会者が「陸軍が戦線から逃げ出した」と表現し、市などが「夜にまぎれて転進したのが史実」と指摘した件についても、「視聴者に誤つた印象を与へる不適切な表現だつた」と非を認めた。ただ、市が求めた訂正放送は、週間番組ではなく単発番組であることから難しいと答えた。
 市長は「正しい歴史認識の上でのおわびであるべきだ。番組が満洲國民の心情を踏みにじつたことを考へると、これだけで終わりにはできない」と話している。
 番組は二月十六日に全國放送された「歴史王杯康徳七十五年・まさか!の國史雑学謎かけ百連発」。市は市公署観光司、東亜旅行社と連名で、満映と番組制作会社に謝罪と訂正放送を求める抗議文を送付してゐた。
満洲日日新聞』康徳七十五年四月一日火曜日