書物蔵

古本オモシロガリズム

大東亜図書館学で紹介された「書籍病理研究所」の所長さんのこと

なぜだかまともな紹介が昭和18年ものしかない総合的資料保存の研究所。
その所長さんについて少しわかった。

アルフォンソ・ガッロ (1890-1952)

なぜだか、イタリアのウィキペディアに項目があったo(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ

Alfonso Gallo (1890.3.24-1952)は、イタリアの学者。
ナポリ大学で文学の学位を取り、加えて医学の学位も取った。のち、本の保存について興味をもち、1938年に書籍病理研究所を創立し、1952年の死に至るまで、その先頭に立った。
http://it.wikipedia.org/wiki/Alfonso_Gallo

昭和18年には「書籍病理<学>研究所」と紹介されているが、1974年ごろから「書籍病理<中央>研究所」とか呼ばれとる。
http://www.worldcat.org/oclc/5582772&referer=brief_results
日本への影響が極端にすくなく、資料保存関係文献で、「フィレンツェが!フィレンツェが!」(1966水害)とうわごとのようにくりかえされていながら、実は誰もそのイタリアにおける資料保存の歴史・事情を紹介してこなかったという不思議。実はそれがフローレンスの水害より30年ちかく前までさかのぼるという事実!
ってか、日本図書館関係者でイタリア語を読めるもんがおらんかっただけのような気もするが(・∀・)
こんな研究所報告書が1961年から国立図書館で読めるようになっていたようですよ
Bollettino dell'Istituto di Patologia del Liblo "Alfonso Gallo". -- Fratelli Palombi Editori
所蔵 20(1):1961.1 - 31(1/4):1972.1/12