書物蔵

古本オモシロガリズム

地図・図書館

日本の代表的読書心理学者だった阪本一郎タンの戦記を読んでたら、地図と図書館についての記述があった。これがホントの地図・図書館?

まもなく五万分の一の地図が束ねて配られた。つぎ合はせてみると、果たして奥漢鉄道の沿線を湖南省の南端まで続く。(p.49)

じつは帝国陸海軍は地図を大量に生産し、消費していたわけだが(陸地測量部の地形図は、そも軍事用と考えてよい)、その生産の場は本になっているのに(『地図・測量百年史』)、消費、つまり第一線の場での利用についての記述ってのがないのだ(´・ω・`)
それから戦争が終って、復員するときに考えたのが次のようなこと。

聞く所によると、復員軍人は国民指導の職には就けぬといふ。教師もそれに含まれるから、まづ職を求めなければならぬ。教育雑誌か児童雑誌の編集がしてみたいが、しりが重い方だからうまくゆくまい。幼稚園の経営もしてみたいが資本が無いから話にならぬ。図書館か研究所のやうな施設なら勤まるだろう。(p.220)

あれま(×o×) 「図書館か研究所のやうな施設なら」って(・∀・)
まかりまちがえば、阪本タンはデモシカ図書館員になっていたんだね。オモシロ。