書物蔵

古本オモシロガリズム

古本市へいき情報局の本を拾う

暑い,あづい…
そんななか,某所にある古書会館の古本市に
いちどは行ってみたかった古書会館
雰囲気つかめました
やはり東京とは品の傾向がかなりちがいまつね(^-^*)
ぐるーりと廻り,堪能す
こんなん拾えました
智慧の部隊』高野龍雄著 三笠書房 1979 古書価1000円
著者は…
高野龍雄(たかの・たつを)
明治42年山梨県生まれ。日大専門部法科卒。昭和12年逓信属。昭和15年情報局へ出向。『週報』『写真週報』を編集。昭和20年NHKへ。
と著者略歴にある。戦後は内閣官房内閣調査室派遣で広報班担当。
帰りの電車ン中で最初のところを読む。

「生きている情報局」*1

情報局についてはちょっとだけど,戦後マスコミの情報局についてのスタンスが書かれていてオモシロ。
あと,昭和43年に赤プリ向かいの麹町会館で初めて同窓会をしたというのもオモシロ。
情報局の同窓会は「桔梗会」というそうな。

大部分の人たちにとってはまさに二十三年ぶりの感激の再開であった筈。(略)参会者の多くは情報局廃止後野に下っていた人たちなので(後略)

きっと情報官の多くは公職追放にひっかかったのであろう。
あ,そうそう。情報局のバッジが桔梗に情の字だったから桔梗会とのこと。

本について

この本,なぜだかndl-opacやweb-catにないね。不思議。公共図書館にはあるみたいだからそんなめずらしい本じゃないんだろうけど。
情報局については,論文がいくつかあるみたい。あと柏書房や不二出版の資料集。それから山中恒(ひさし)氏の『新聞は戦争を美化せよ!』も情報局がらみらしい。

*1:著者がマスコミの杞憂を茶化してこう表現してるだけ。