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古本オモシロガリズム

日本図書館経営論史:その不在と断片

あれま('0'*)
渡中間さんのカキコ、またもや痛いとこ2つも突かれました。
岡部シロー、隠しダマにとっといたのになー。出されちゃしょーがないすね。ばらしますか(^-^*)。
そのうちやりたいと思ってた日本図書館経営論史
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050424/p1
そんなかで特異な地点に位置づけられるのが岡部の管理論。
『図書館研究シリーズ』に載ったのは雑誌記事索引にも採録され、入手しやすいが、あれは一部。むしろ、『ひびや』にのって埋もれてしまった連載が彼の管理論の全体像をうかがうよすがとなる、
って書こうと思ってたのにご存知でしたか。
たしかに当時、一部の人はコピーしたりして司書課程とかの講義のネタ本にしてたフシもありますが、今となっては(言説空間内では)完全に埋もれちまっておりますの。
しかし渡さんもソートーな勉強家だなぁ。

論と実務の乖離

まあ、図書館にかぎらず、経営「実務」と「論」は日本ではそうとうな乖離をみせてます(一般の経営学が、米国の米人による米人のためのものから始まったんでトーゼンといえば当然)。洗練された(=横のものを縦にする)学者系の「論」より、実務畑の書いたどんくさい「論」のほうが、なにほどか日本の経営実務に資するってのは、いちど書いた。
でも、さすがに最近では高橋伸夫みたいな、まともな日本(企業)経営学の機運がある。
では一方で、1997年の省令科目(文科省が定めている司書課程の科目)改訂で、「図書館経営」なる不思議な科目が出きたけど、これはそれに呼応するものなのかといえば
まあ、そうでもないね。一度かいたけど。
根本彰センセが正当にも書いたように(「図書館情報学における知的貧困」『現代の図書館』39(2) (通号 158) [2001.6])、図書館経営に関しては研究の蓄積がほぼまったくないのに、なぜ教科書が書けるというのか。
まー、あの程度なら、わちきも書けますよー(・∀・)

非公式集団

法学的には公務員は全体の奉仕者なんで、そのようなものはありえない、あってはいけない、で終わりになっちゃうんだけど。
残念ながら法学ってのはその程度で終わってしまうのだわさ。
実態は違う。だから社会学から「非公式集団」なる概念が提出されとる。
手ぢかの百科事典をひくと、当初はその逆機能が検討されたが、その後は、公式集団と相互依存的な側面もあり、いかに公式な準拠枠にとりこんでいくか、という方向に研究が進んだとある。
なるへそ。
渡さんは、この非公式集団にいささか手を焼いたやに見受けられまする。
もちろん、下品で悪徳にみちあふれたわちきですから、図書館・館界における非公式集団についての取材も欠かしたことはありません。キッパリ。
でも… 眠くなってきた…
(かきかけ