書物蔵

古本オモシロガリズム

「司書よ,人事異動せよ」の再来(ゴシップ読み3)

連載の「図書館員みょうり」第9回が,「図書館だけでなく他の仕事も体験しましょう」って,ほのぼの…
 なーんてしていちゃいけない。これはゴシップ記事なのっ! 内容そのものは,自治体で図書館勤務を発令されても,他の部局へ異動するのも勉強になる,ぐらいの常識論だけど…
これがまた,これとまったく同じの記事が同じ『図書館雑誌』にのったのだわさ10年ほどまえに。
どーなったと思う? よってたかってコテンコテンにたたかれたんだわさ雑誌の誌上で。てのも,協会は職種としての司書職の制定を是とする専門職団体だから,その建前に反するというわけ。団体の金科玉条に反する記事を載せる編集部はけしからん,という意見もあった。
これが,1997年の伊藤浩「図書館の司書よ!人事異動せよ!」論争ね。このときわちきは,たんなる論なんだから,そんなにヒステリックにならんでもいーのに,って思って… とゆーより,じつは異動せよ派の伊藤浩さんのシンパだったのだ…(いってもーた,((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
だから,まったく同じ主張がまったく同じ雑誌に載った今,どんな反応があるかたのしみなのだ… 反応の質によって,館界がここ10年でどう変わったかが測れるというもの。だから一見,なんの変哲もない記事なのにゴシップ記事… (・∀・)

というわけで

世俗的には大事件の著作権法31条運用ガイドラインとか,初代浦安市立図書館長の訃報とか(この人は大立者だから饅頭本が出るでしょう),こんな場末のブログで取り上げるまでもないのだ。
ちょっと見,つまらない図書館雑誌も,このようにゴシップ読みすればゲハゲハおもしろいのだ(・∀・),
ってニヤニヤかしらん。
それはともかく,どれも図書館学の卒論修論のネタに十分なるよ。