書物蔵

古本オモシロガリズム

大勝利〜(^o^*)/

当選! 当選なりよ〜!
あたった,あたった
機嫌よくなって,そのあとも10冊ぐらい買ってしまった…(^-^;)
当たったのは…
測量・地図百年史 / 測量・地図百年史編集委員会編. -- 国土地理院, 1970
 18,000円
一万八千円はたしかに絶対値としてはたかい。しかーし。相対値としては超やす〜
日本の古本屋で相場みてみてくださいまし。4万から5万だよー なーんでこんなに高いのかなー?って,これ,近代官製地図史のネタ本なのだ。結局みんなこれをネタにしてる。これに○○と書いてあるが…ってな感じで話が始まるし,そう書いてないのも,結局これを立脚点してるのだ。
こーゆー,あんまハデハデしく言挙げされないけど,無言の前提として当然読んでいてしかるべきもの,ってのは,持ってて損はない(`・ω・´)/
『測量・地図百年史』はちょうどそんな超「基本文献」なのだ。最近,topographic map(地形図)に興味ができたんで,いちど借りてすこし読んだんだけど,これは是非てもとにおいて分析的に読みたいと思っていたのだ。うーん,念ずれば通ず,なり〜

史料としての地形図

近代国家なら必ず作ることになってる地形図。これは初等中等教育でぬりえ教材として(・∀・)紹介される程度だけど,じつは資料(史料)としてきわめて重要だということに最近気づいたのだ。まー世の中はgoogle mapとかearthとかで盛り上がってますけど。
ところが,この資料の図書館での取り扱いや利用法ってのがほとんど文献になってないのだ。だから使い方についてのノウハウというのは,山岳家や専門家しか知らない。これはなんとももったいない。電子地図の普及で紙地図の一般消費はなくなるんだろうけど(わちきもgoogle map使うし),研究者,自分で調べ物をする人には紙地図は必要。
とりあえず地形図の全体像,を知るのにこの本は必須なのじゃ。けど,この「地形図」って訳語,はっきりいって誤訳だよ。topographic mapだから,「地誌図」。topos(場所)をgrapho(書く)するわけね。けどこの「地誌」って日本語は,若いもんには通じないみたい。「人文地理」って言葉と「地誌」が近似の概念であることを言ったけどまったくわかってもらえなかったことが。