書物蔵

古本オモシロガリズム

鶴見で弥吉光長

せっかく来たんで鶴見の古本屋,西田書店へ。鶴見大が司書課程では実は隠れた(よき)伝統をもっているせいか,図書館本もあるなりよ。
('0'*)あっ 
弥吉光長著作集. 第2巻. 図書館史・読書史. -- 日外アソシエーツ, 1981.1
これは意外と古書価がさがらんのよね。3000円でゲット。
この彌吉光長は,このブログでもさんざとりあげ,あまつさえ彼の架蔵本すら買いまくったんすけど,この本は未見だったのだ(^▽^)/
竹林熊彦による小図書館の雑誌中心論が載ってるんで是非参照したかったのだ。雑誌館はわちきも提唱したしね。(うわ,いま気づいたけど,竹内善作のまちがいだた)
戦前の図書館言説のほうが,定説がないだけ自由だよ。貸出第一主義が定説となっ1970年代以降,図書館言説空間は妙に不自由だったなり。
あと,買わなかったけど,やっぱ弥吉本に,

自分は最初,西洋書誌学をやったが,やめた。というのも,実際に海外へいって(ヴァチカンとか)こりゃかなわんとおもたから。それよかなんもわかってない日本のことやる方が先(要旨)

と序文に書いてた。
まったく同感なり〜 一部にわちきを学者に比定する向きあるも,日本の図書館(情報)学者は,横のものを縦にしてるだけですから… さういふ意味ではおほいに日本図書館情報学界に飽きたらず。
この弥吉光長は,戦前戦後の図書館業界の大立て者なんだけど,研究的には,日本の読書史をまがりなりにもまともに研究した嚆矢として評価されるべき。
ほかにも,タウン誌入門 / 田村紀雄. -- 文和書房, 1979.4 とかを1000円で。
〜〜
帰りがけ,昨日,神田で大量に掘り出しをしたことを思い出すウヘウヘ
あっそだ,また行こう(またですか('0'*)ともう一人の自分 やまいこうこうにいる(病,膏肓に入る)とはこのことなり〜)