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古本オモシロガリズム

日比谷図書館が千代田区に 反町コレクションとは

都立日比谷が千代田区立に

某政党紙「しんぶん赤旗」に「都立日比谷図書館を廃止」とある。
よくよんでみると,廃止というよりも千代田区に移管するという方針を25日に教育委員会が明らかにしたということ。けど他紙はまったく書いてないし,これはアカハタのスクープだよ。って誰か「通報しますた」ね。
「廃止」と「移管」じゃぜんぜんちがいますけど… アカハタさん。移管に反対なのはいいんすが,ちょっと党派的にすぎるのでは… って政党紙だからいいのか(^-^;) まぁ確かに制度論的には「都立」としては廃止になるんだろうけどねぇ。
ここ数年の騒動をみてると,よーするに都の知事部局は本来の意味でつぶしたかったのだわさ。それを,移管とはいえ確実に存続できる方向がでてきたんだから館界はよろこんでもいいはずなんだけどなぁ…
でも得したね千代田区
都立図書館が区に移管された例は,たとえば今は江東区立になっている江東図書館がある。これは1976年に都立として設置され,1986年に江東区に移管されたらし。今では区の中央館だね。中央館を区にプレゼントするなんて気前いいな(他区のごみ処理とセットとの説あり)。
もちろんその前には,東京市立だったいろんな図書館を区がそれぞれもらったってことはあるし。例えば市立駿河台図書館だった千代田図書館とか… って,千代田区の図書館じゃん!

反町コレクションとは… 古書目録コレクション!

千代田図書館のホムペみると,「新千代田図書館 基本構想(平成17年7月28日)」なんてものが出てた。さっと読んでみると面白い部分が。

1 コレクションの充実
(3) 旧蔵コレクションの保存と利用促進
・ 内田文庫、斉藤コレクション、火災保険図、内務省交付本、旧駿河台図書館所蔵本など外部からの評価が高いコレクションの保存と利用促進
古書店との連携のもとに、反町コレクション(古書販売目録)の継続的発展を図る。

もへー,びくーり! (制度的には)一介の区立図書館なのに,火保図とか内交本とかヘンチクリンな本持ってる。それに反町コレクションってのは… すごすぎ(・o・)

Q 内田文庫と古書店目録(反町コレクション)について教えてください。
A 
○内田文庫 神田駿河台出身の逓信官僚・台湾総督を務めた故内田嘉吉氏の遺族が、昭和11年に千代田図書館の前身である駿河台図書館に寄贈した旧蔵書約17,000点のコレクションです。特に、航海記、旅行記、地誌等17、18世紀を中心とする洋書貴重書500点(略)
古書店目録(反町コレクション) 著名な古書店主である故反町茂雄氏が集めた、全国の古書販売目録約7,000点のコレクションです。神田の古書店組合を通じて、平成8年に千代田図書館に寄贈されました。全国的に例がない、日本近代の出版文化史研究上貴重なコレクションです。
(http://www.city.chiyoda.tokyo.jp/koho/2005/0331/koho20050331_08.pdf)