書物蔵

古本オモシロガリズム

『ブルータス』最新号の「古本屋好き」のオモシロ記事はコレo(^-^)o

BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/15号 [雑誌]

BRUTUS (ブルータス) 2013年 6/15号 [雑誌]

古本屋特集でオモシロかった記事はいくつかあるのだが、そのひとつがこれ(。・_・。)ノ

「古本屋の開き方と、続け方。」(p.38-41)

この記事について次んとこに編者の編集後記が載っていて面白い(σ・∀・)σ
http://magazineworld.jp/brutus/756/#editors1

一見、素人でも始めやすいのが古本屋、かもしれません。
そのように古本屋を目指す人たちも多いと聞き、東京の人気古本屋、茅場町森岡書店」の森岡督行さんと渋谷「フライング・ブックス」の山路和広さんに協力をしてもらい、「古本屋の開き方と、続け方」というページも作りました。二人がおっしゃるには「開く」より「続ける」方がはるかに難しいということ。

いや、古書店みたいに趣味っぽいお店は始めるのはなんとかなっても、続けるのが難しいとはよく聞くところ( -Д-)ノ
自分のコレクションをもとでに始めても、結局、新たな仕入れができないと行き詰ってしまふからねぇ。森さんがいふやう、

ホントの古本屋は「手ばなれ」がよい(σ・∀・)σ
めずらしい本でも、何年かすればまた出逢うことができる、と考えて売ってしまふのが、ホンタウの古本屋。その点、わたしは古本屋になれないと思ふたことですよ(゚∀゚ )

とぞ( ・ o ・ ;)
森岡書店の人が、

店舗を持たない目録中心の古書店は、この業界で本当に実力のある人

と言っているのは、なるへそとぞ思ふ(*´▽`)
あと、この人が修行した一誠堂書店での落丁調べのやり方について言及があったのがオモシロかった。「5ページづつめくり落丁がないか、ページ数を5の倍数ごとに確かめる作業」とある。
しかしこの森岡書店主さんが、レファ本にも使える「Books on Japan 1931-1972」を編さんした森岡, 督行, 1974- || モリオカ, ヨシユキ 氏だったとはとは。

BOOKS ON JAPAN 1931 - 1972 日本の対外宣伝グラフ誌

BOOKS ON JAPAN 1931 - 1972 日本の対外宣伝グラフ誌

本を自分でだしちゃふといふのも、なかなかにすごい。
特集号に話をもどすと、古本屋だけでなく古本の紹介もしとるが、ただ個別のタイトルを並べるのではなく、コレクションの切り出し方ごとに並んでいるのがオモシロ。

  • カラーブックス選 / とみさわ昭仁 「すすきのママ101人」「混浴温泉」なんてのがあったんだぁ。
  • 昭和の大和書房 / 近代ナリコ 昭和50年代の大和書房女性エッセイが後代の一般の女性エッセイに較べて良書率が高いのだとか。

でもいちばんカンドーしたのは、つぎの記事

「いつかは目録買い」(p.82-85)

この記事は「眺めて楽しい自家目録」「目録の読み方、教えます。」「目録狂の仕事術。」の3部構成で、「目録狂」といへば、「「目録馬鹿」をもって自ら任ずる、とある店主*1」といふことになろうけれど、白眉は2つ目の「目録の読み方」で、古書目録のあの、独特な、それでいてどこにも「凡例」のない目録の読み方を、図版入りで解説したようなものは、わちきの古本道においても初めて見ただすよ(σ・∀・)σ

古書目録の閲覧場を!`・ω・´)o

これは提言なのだすが、過去の(戦前からの)古書目録については日ノ本の中心なる千代田城の北の丸近くにある千代田区千代田図書館に反町弘文荘の一大コレクションが収まったからよいけれど、現在の古書目録が閲覧できるやうな場所があればいいなぁと思うのだ(*´д`)ノ
神保町の古書会館、あそこになんとか創れないかなぁ。。。

*1:そりゃあ、月の○さんでせう。