書物蔵

古本オモシロガリズム

 古本を買うのにOPACを

このまえ裏神保町の古本屋で「日本の古本屋」の管理画面をみた話はしたよね。その時,「お客さん,webcatって知ってますか。結構便利ですよ」と言われた。
うん,まー知ってることは知ってる。てゆーか,たまに使うよ
でも,あんまりは使わない。てゆーのも,古本あつめにはあんまり使えないからなのだ。
では何をつかうか,てゆーと,我らが国民図書館のNDL-OPACってのをつかう。

A)webcatにくらべていいところ

1)エロ本,トンデモ本,エンタメなど学術と無縁な本のデータがある
2)件名など主題標目をきちんと引きわけることができる
3)検索結果のsorto(並べ替え)ができる
4)部分的に and not (排除検索)ができる
5)著者名典拠をひくことができる
6)ゴースト(幽霊)書誌が少ない(とゆーか,ない)

B)webcatにくらべてわるいところ

1)画面遷移(画面の切り替えね)がやたらとある
2)データ更新で使えない時間がやたらとある(毎朝4時から7時)
およよ,これじゃ誉めてばっかりに見える(^-^*)
んでは次!

C)webcatに関係なくわるいところ

1)検索結果の一覧ならび順の初期値が,タイトルの読み順であること
2)主題標目をend userにわかりやすく検索させる機構(典拠システムなど)に欠ける
3)苦し紛れに件名典拠の参照形を書誌にぶら下げるなどという笑止千万なことをしている(これは2)の裏返しなのだろうが,バカだと思う)

D)webcatに関係なくいいところ

1)雑誌記事索引が引ける
まあ,これはもともとOPACじゃない系統のデータベースだからwebcatと比べるわけにゃいかんけど。
むしろOPACの公開より,この雑誌記事索引の公開のほうがホントは衝撃的なはずなんだけど,なまじ直接ここから国会図書館に申し込みができてしまうから積極的な広報は差し控えてるみたいね。ばかばかしくも皮肉なこと…
〜〜〜
改めてみるとOPACというお皿を誉めてるんじゃない項目もあるねぇ。Aの1,2、5,6なんかそうだし,もちろんDはそう。
みんなぜんぜん意識してないんだけど明確に指摘しておきたいのは,OPACが偉大なのではないということ。
OPACができるまえ,紙メディア(目録カード)の時代からあったデータ群やコンセプトが偉大なんであーる。
そうゆー意味では定番の,歴史的に有用性が検証されたビジネス・モデルをたんに電子化してるだけなのだ。
電子化は大いに結構なのだけど,手段にすぎないからねぇ。
あ,すっかりわすれるとこだった。名称典拠を簡易人名辞典として引く話。
長くなったから別項で。
OPACで確認した書誌事項を「日本の古本屋」にぶちこむっちゅーのがいいのだわさ
これにもささいなノウハウがあるんだけど,これもまた別項で