書物蔵

古本オモシロガリズム

吾妻ひでお「ふたりと5人」を読みつつ

佐藤卓己「八月十五日…」も読む。まだ半分。バドリオ政権が連合国に降伏してたのは知ってたけど,日本に宣戦布告してたとは。知らなかった。
そーいえば,オランダなぞ,向こうから日本に宣戦してたそうだし。歴史の意外性。というか,我々の歴史観が歴史事実のあとから形成されたということを佐藤巧み氏はあきらかにしている。ドイツ新聞学の精華なり

戦時図書館本3冊注文す

空き時間は極力,日本の古本屋を検索するようにしている。そこで戦時図書館本を2冊もはっけーん。どちらも安い。注文をしてみるなり。3冊目はぎりぎり戦後の同著者のもの。どのように主張が変わって(or変わらないで)いるか楽しみなり
ねがわくば,体制変換が起ころうとも変節せずに済ませられるような言論活動を常日頃したいものなり〜

星新一杉山茂丸を教わる

ふと『明治の人物誌』(新潮文庫)を手に取る。杉山茂丸の部分を半分まで読む。これ,そのまま偉人伝になるなぁ。でも,こーゆー人物は戦後は偉人ではありえないのか… では畸人伝ではどうだろう。
星新一は小学3年生の時の読書紹介画で教師に大変ほめられたことを思い出したよ。中学の時,彼のショートショートや一こまマンガコレクションにいたるまで全て読んだことも。でも,新潮文庫って,大手のわりにはすげなく品切れにするよね…
さて読了。ひさしぶりにあっさり味の星新一を読んだ気がする。これは是非,児童書に仕立て直して出版すべきだと思う。それを読んだ少国民(by 石井研堂)のなかから,図書館協会の偉人,有山粔(ありやま・たかし)のような「国士」(by 岡田温)も出ないとも限りませんゾ