書物蔵

古本オモシロガリズム

とっておきの古本屋話

数年前,○沢○圃○へいきました。

かんかん照り
ひたすら暑い。直射日光の中を歩く。だれも歩いてない…
○沢には土地勘があるのに全然みつからない…
おや…
たて看板がある。「古本」だって。
そこがお店でした。
店へ入ると…
ひろーい事務所(?店舗)内に「黒っぽい本」ばかり,てゆーか,建物が黒っぽいんですけどー,すごいすごいよ。
紀元は二千六百年かと思いますた。
でも…
それだけじゃ,ありません。オドロイタのは。
南陀楼氏が,書きのがしていることなのです。それは…
事前に,お店には行くからと連絡しておきました。たしかわちきが○沢を発つ日だったので,午前中早い時間(9時頃だったか)だったのです。
まー,朝駆けで古本屋というのもよっぽどのモノズキ(笑)
看板をみつけた私は,おもむろに店に這入りました。本の山。1Fは,1960〜70年代の家庭向けの本が多かったような気がします。古めの文庫や新書もありました。
そのような本の山の真ん中に,帳場(番台かな?)が。
で…。
そこに座っていたのは店主殿,ではなかったのです。
超美人
「へ?」
古本屋と美人,これは両立はしないと
「○○さまですね。お話は伺っております」と丁寧なご対応。まるで高級ホテルのフロントのよう(対応が)。
まわりは黒っぽい古本の山…
シュールでんがな! シュールレアリスム超現実主義,そして超美人
はぁ…
なんとも夢の中のような事態にとまどいつつも,その超美人様とやりとりをすると,どーやら店主さんは忙しいらしい。
で,いったい超美人さま,あなたは何者なのですか?
とシャイな私は訊けぬまま,店主さんの手が空くまで,お店のなかを放浪することにあいなったのでありました。
もちろん,そんなお店でありまするから,その放浪もムチャおもしろく不思議なものであったのですが,とにかく,その超美人さまの件がココロに残りました。
その時には,その超美人さまがなぜそこにいたのか,それなりに合理的な推論をしたんすよ(笑)。
となりの自動車販売業と兼業らしいので、そこの方かと思いました。クルマのディーラーには、なぜだかきれいなおねえさんがいますからねぇ。*1
ところが、それからしばらくたってから、○沢のフリーペーパーにここのお店の紹介が載ったのです。わたしの当て推量はハズレでした。そもそもわたしが、古本屋と美女は両立せずとの前提を無意識にとっていたのが間違いのもと。
で、その美人さんはいったいどこの方だったのか?
それはお店に行って確かめてくださいまし(笑) ただし、土曜の午後しか開店してないと思います(ので、それ以外にいかれる場合には電話予約したほうがいいと思いますよ。
なんとも素敵で不思議なお店でした。
その○沢○圃○も,去年,2度目にいったら,すっかりオシャレに改装してあり(事前連絡しなかったので,外からのぞいただけ),それはそれですばらしいと思うのですが,あの,古い店舗の不思議体験が忘れられません。
コーヒーは出しません」ってハリガミがあったけど、コーヒーを注文した人がいたんだろーなぁ(笑)

*1:しかし、なぜ(見本市などで)クルマと妙齢の女性がセットででてくるのか、むかし知り合いの女性が本気で怒ってました。いわれてみれば、機能上のつながりは確かにありません