書物蔵

古本オモシロガリズム

大東和重『文学の誕生』を読んだ

昨日、書評がらみで次の本を大学図書館で読んだ。森さんが以前読んだけど面白かったよ、と言っていたので。
文学の誕生 : 藤村から漱石へ (講談社選書メチエ ; 378) / 大東和重 著. 講談社, 2006.12

文芸評論史でもある、というか、むしろそれを題材に、小説の良し悪しが、技工論から著者の人間論に変わる変わり目、それは戦後の明治40年前後の文壇や同時代評を見るというもの。なかなか面白かった。
同時代評、というと、
文藝時評大系 / 中島国彦編. ゆまに書房 2005.11-2010.4
がすぐ思いつく。そういや、一時期、やたらと、明治期有名作家の同時代評はないか、って聞かれたなぁ。当時、流行り始めだったのか。もしかして大東氏のこの本あたりが最初??? まぁ森さんに聞けばわかるね(๑•̀ㅂ•́)و✧