書物蔵

古本オモシロガリズム

ドキュメンタリ映画エクスリブリスを視聴す


岩波ホールははじめて(´・ω・)ノ
5分遅れたが、入れてくれた。
ドキュメンタリ映画を初めて見たが、これは吹き替えでないとちょっと大変(σ・∀・)
延々と字幕を読み続けることになってしまう。
わちきにはいろいろ勉強になったが、図書館関係者やディープな読書家、英語のわかる人でないと、結構大変かも。逆にそこいらへんがクリアできれば、それこそ勉強になる。
どういう感想を書こうかと見ながら思ったのだが。
日本は逆立ちしても同じレベルにはならんなぁと。
国会図書館の予算や建物を使い、職員全員入れ替えて、館長をアメリカ人にしたら、できるかな、という程度。
場面では館の最高会議というのかな館長副館長部長らの「館議」みたいな場面がすごい多いんだが。話していることは予算の話ばかり。さすがというかやはりというか私立公共図書館ならではだなぁ。
みんなよくしゃべるし、頭もクリアな話をしている。こういったところから日本とは全然ちがう。
あと人種の話は最初から最後まであるなぁ。反ユダヤ主義や黒人史などと言語化されたもの以外に、本の仕分けコンベアには黒人しか従事していなかったり、黒人史研究図書館の(おそらくドナーを集めた)記念パーティーには白人のお年寄りが多かったり、ってな具合に、これは日本人だと見えていても気づきづらいところだろう。
電子図書導入のところで男性幹部が明確に、ベストセラーを貸し出せば、そりゃあ数は稼げるが、そは図書館の使命ではない、貸出数優先はよくないと明確に言っていたところ。これはこの映画にも協力している日本図書館協会の基本スタンスに反するな。
図書館が、日本の公民館やら音楽堂やらにあたることを何でもやって本以外でも貸す、といったこの映画で実録された活動は、そも昭和8年の付帯施設論争から許されぬことになっているので、そこいらへんから考え直さないといかんのであった(゜~゜ )