書物蔵

古本オモシロガリズム

『出版普及』の18年ごろの部数は15000部

『出版文化』が文協による出版社(メイカー)向けの、
『出版普及』が日配による書店向けの出版業界誌であるわけなんだが。
その一方の『出版普及』発行部数が『出版文化』に載っていたのでメモ。

  • 出版配給課「買切制実施対策「其一」―計画配給委員会中間報告」『出版文化』(48)p1-2(昭和18.2.11)

完全買い切りにするには広告手段が重要ということで4種類(「版元の宣伝用印刷物」「日刊大新聞」「読書新聞」「出版普及」)を挙げたなかで、言及されている。

「出版普及」は現在は勿論将来は尚更に小売店側に取っては重要なる指針であり且又一般読者にとっても現品の乏しくなる際重要なる参考資料となるのであるから、これが内容の改善は勿論部数等も可及的多く、少なくとも五万部(現在約一万五千部)位は出して公衆の集まる場所、例へば図書館停車場等にも備付けて一般読書人の便としたい。

ありゃ、『出版普及』は一般人にも読ますつもりだったのね(・∀・`;)