書物蔵

古本オモシロガリズム

「古本の世界は大人の領域で」

かやうな本がでとった(σ・∀・)

初山滋奇人童画家

初山滋奇人童画家

山崎朋子「あとがきにかえて」(p.212-213)がちょっとオモシロい

あんなにも元気で活躍中だった上笙一郎が、突然別の世界へ逝ってしまいました。〜

さうか、元気だったんかぁ。

 幼少時から病弱だった上は外で遊ぶことが出来ず、貧しい父親が古本屋で借りて来てくれた本を片っ端から読んで大人になりました。
 古本の世界は大人の領域で、わたしと結婚した頃は、知らないことはないだろうと思う程の〈もの知り〉でした。

でも。

明日食べる物がなくても平然としていられるのは、驚きを通りこして癇癪を起さずにはいられませんでした。〜
 街には食べ物があふれているのに、じいっと見るだけで我慢しなければならない。〜

ん?(・ω・。) なんだか雲行きがあやしい(σ^〜^)σ
と思ったら(・o・;)

「ペンは一本、箸は四本、衆寡敵せず! 朋子、君も書いてみてはどうかね。ペンを二本にすれば安い原稿料でもなんとか食べていけるかもしれない。

と、山崎朋子が作家になるきっかけとなったのぢゃ。