書物蔵

古本オモシロガリズム

ハツキン本の回収どすぇ〜(^O^)/

オタどんならぬハツどんo(^o^o)

オタどんがやってくれたっちヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ

この丁稚は発禁本のことを「ハツキン本の回収どす」という
松木貞夫『本屋一代記』(筑摩書房、1986.11)

この本は赤い都(今も?)京都の戦前にあった本屋を舞台にした歴史本。どうやら京都で書生ぐらしをした人には萌え萌えくる本らすぃ〜(。・_・。)ノ
しかしオタどん、お手柄ぢゃ(o^∇^o)ノ
これから

ハツキンのオタどん

と呼ばうかすらん(σ^〜^)σ
さういや先週、言論統制のsatoさんからお手紙きてた(* ̄ー ̄)>

戦前、「ハッキン」という省略語はなかったのでは(σ・∀・)

オタどんに触発され、ググブクッたらこんなん出た(o^∇^o)ノ

岩淵悦太郎
創拓社, 1990 - 236 ページ
23 ページ
なくなった亀井勝一郎さんは「発禁」をハッキンと促音では言わず、いつもハツキンと発音しておられた。恐らく亀井さんには「発禁」という語が、本来「発売禁止」から出た略語であるという意識が働いていたのであろう。一般の人々は、「発禁」が

べつに「意識」の問題ぢゃなくて、たんに戦前はみなハツキンと言っていたからではあるまいか。
本の「発売禁止」という行政処分をちぢめた「ハツキン」という言葉は昭和初期からの言葉だと同時代人が書いている。
もちろん実定法上の用語は「発売頒布禁止」なんだけど、新聞などでは「発売禁止」と書かれるようになっていた。
いっぽうで新聞雑誌をこれからずっと出すなという命令を「発行禁止」というのだが、この「ハッコウ・キンシ」の縮約形といふか、省略表現が当時あったようにみえない。そもそも、コトバの縮約形といふは、よく使われるようになってはじめて自然発生的に生ずるもので、事実、エログロナンセンス時代になり「発売禁止」が殖えたから昭和初年に「発禁」なる縮約語がでけたのではあるまいか(σ・∀・)
といふことは、当時、仮に促音「hakkin」と誰かが口に出して言ったにしても、実定法用語「発行禁止」の意味に受け取られることはなかったと言えるのでは(σ・∀・)σ
ご存じのとほり、実は「ハッコウ・キンシ」の処分がくだされたことは昭和期にはほとんどないんよ。ほとんどないことに、縮約語は不要ニテ(。・_・。)ノ