書物蔵

古本オモシロガリズム

「目録読書の愉しみ」見聞録

世にも珍なる目録がでるとて、それに合わせてか知らずか、先週末、千代田区千代田図書館(九段下)で「目録読書の愉しみ」なるトークショーがあったので遊びにいってみたヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ

詳細はHPを見ていただくとして参加記をば。

報道陣が詰めかける古書目イベント!?Σ(゚◇゚;)

バイト先の都合で遅れざるを得んかと思ふてをったが調整が成功し、定刻に行けることにo(^-^)o 帝都高速度交通に乗りテ、九段下駅へ。ここから千代田図へはオモテどほり(軍人会館のあるはう)でなく、ウラをいったはうが近道(傷痍軍人を記念するミュージアム「しょうけい館」の道)。
つくと報道陣がワンサと(+o+)

まさか古書目の座談会がかやうな注目を浴びてるのかっ(@_@;)

と思ふたが、たまたま会ったヌートリア君によればネット上のウワサでは、なんとかいふAV女優が麻薬で捕まったらしい。ヌ君「ビルの案内嬢に聞いても「知らない」って。このビル、マトリがあるんすかね?」って、麻薬取締官のことらすぃ〜(*ω*;)´´
9階にあがってみると、もうほとんどの席が埋まってをって、最前列の真ん中ぐらいしか空いてない。せうがないので、そこに座る。
展示も見るべとて行くと、あなめづらし、ユーセン君やら某社KさんやらMさんやらが。紹介したらユーセン君がトンデモめづらかな図書館本を地方古書店主からあづかったとて、うけとる。それが『図書館ト其ノ用品』。こりゃめづらし(+o+)
さうかうしているうちに始まりさうになったので席へ。この時、2,3席右どなりに、オタどんこと神保町オタオタ日記のブログ主が座ってゐやうとはこのとき知らぬわちきであった…(´・ω・)ノ
あとで聞いたらオタどんはエレベーターの中で南陀楼氏と一緒になったとのこと。その後、並んでいたといふ――並ぶ必要はないのに並んぢゃふところが、奥ゆかしい古本マニアぢゃo(^o^o)

お話しの内容

うわさでは、内容の記録がそのうち千代田のHPに、またまとめ記事がミニコミ誌『Book 5』に載るといふので詳細はそちらを。

前回もあったけど、今回は利用者目線で

3年まへ、中野さん海ねこさん日月堂さんなどの座談会があったけど、それは古書目を作る側、つまり古書店の側からの古書目論だっだんで、今回は、使う側からという話。

古書目にも種類が

最初は古書目に種類があるということ。

  • 自家目録:単独の古書店がだす。たいてい通販用。
  • 合同目録:複数の〃。たいてい即売会用。
  • 即売会目録:デパート展とか、週末の古書展とか用。
  • オークション目録:年数回の特別な競り用。値段はついてない。欲しい本は業者に頼む。
  • 誌上目録:古書通信など雑誌の付録ページ

まあ、一般的なのは、毎週末にある即売会の目録だけどね、という話。

かわじさんが古書目情報を再活用した話

仕事とは別に1980年代に合同目録を集めまくっていたが、そのまま捨てるのはもったいないと、1990年前後に、はたと雑誌の追悼号目録の情報源になると気付いた。特に有名人でない人たちの事績をなんとか遺したいと。カードにとってワープロ入力した。ただ当然、現物確認はできないので間違いがあるといろいろご指摘をうけた。
ナ:かわじさん以前に、古書目を研究に利用した人は?
みずしま…(ミズタニ・フトーと呼ぶ声あり)
ナ:あ、水谷不倒でした。昭和8年『明治大正古書価の研究』でしたね。
畸人伝・伝』を作った時も、ネットのない時代で、大変でした。
古書目は膨大な量になるのでとても置ききれず、『古書目録にみた「すごろく」』は、古書目から切貼りしてスクラップブックを作りました。『序文検索』は前作とちがって全然話題にならず、むきになって「2箇目」を作りました(笑

鈴木さんがはじめて古書目に出会った話

古書目録という言葉だけは高校のころ読んだ『日本SFこてん古典』にでていたように覚えている。実物は1986年に神保町の古本まつり『古本目録』を同級生(安否不明)から頼まれて買ったのが最初。
即売会目録で注文をだせるらしいと知ったのは、まへの古書会館で2Fの帳場のうしろに「○○様」と短冊がぶらさがった本が棚にならんでいるのを見たから。

南陀楼さんがアイデア出しに使うこと

そうそう。むかしはプライバシーとかゆるくて、誰がたのんだか見えちゃってた。自分は以前、復刻出版社に勤めてたとき、復刻企画のアイデア出しに古書目を使った。やはり同じとこで宮武外骨全集を出した時、一緒にやったひじょーに立派な書誌学者の浅岡さんに影響されて、古書目を通じいろんな本にアクセスできるようになった。自分の場合、マッチラベルとか集める手段にもなった。

とまあ、こんな感じで…

あとはいろんな話題が乱れとんだんだけど、かわじさんが創刊号情報も集めていて、そこから拾った編集者情報をリスト化しようとしてたことには感激した。「とてもやりきれない。力つきた」とのことだったケド、ほんとうはぜひやってほしいなぁ。編集者事典は、ニーズはあるのに材料が整わなくってね。わちきも数冊材料はあつめたけど、古書目録を使う手もありかと啓発されたなり〜(o^∇^o)ノ

座談がおはって

おはりにかわじさんが出した本の抽選頒布、南陀楼さんの「モクローくん通信」の残部頒布なのがあって右往左往。
わちきは知り合いのY氏を見つけたんで「メシに行きますか?」と聞いたら「ボクは今日つかれたし…濃そうな人たちばかりだから…」とて逃げられてしまったc(≧∇≦*)ゝアチャー

さうかうしているうちに

たまたま会った担当者と「大変でしたねぇ」とか「思ったよりひとが来ましたねぇ」などと話してをったら、いつのまにやら、わちきや友人Aが呼び集めた(?)コアメンバーだけ取り残されていた(・o・;)

結局、さくら水産に…(・o・;)

金曜の夜、フルホンこあメンバー12名、どのお店に這入るか? 貴殿らは夜の九段下の、お店の少なさぶりを知るまいて。
結局、ある方が電話をかけまくってくれて、かの、さくら水産に這入れるとなったのだけど、わちきが前のはうの店にいってしまって、あわててとってかへすことにc(≧∇≦*)ゝ いつのまにかさくら水産が2軒になってゐたのぢゃった(* ̄ー ̄)> 九段下も少しは発展するのね(・o・;)
以前なら軍人会館の半地下に、昭和テイストあふるる居酒屋があって、軍人会館のホテル部門に逗留のおぢさんらが浴衣のまま(だったと思ふ)やってきたりして、萌え萌えしたもんぢゃったが、会館はさきつる平成震災にて閉鎖されてしまひ、昭和の酒も飲めんやうになってしまったのぢゃった。あの浴衣のおいちゃんたちは、昭和元禄のマボロシだったのだらうと今となっては懐かしい(*゜-゜)