書物蔵

古本オモシロガリズム

ビッグ・イシューの古本特集を読む:「古本でおもしろがろう」

Y氏から『The Big Issue Japan』vol.251(2014.11.15)を頂く。これ買おうと思ってたんだが、ちょっと売ってる人が神保町に見当たらずで*1、さがしてをったのだ。
というのも、この号の特集が

古本パワーと遊ぶ

だったから。
北尾トロ氏がネット古本屋をやめた理由がオモシロいo(^-^)o

ところが、世の中の傾向は「古本でおもしろがろう」ではなく「古本で稼ごう」に。ブックりオフでセドリして利ざやを稼ぐ人たちの考えに失望、ネット古書店を休むことに。
北尾トロ「古本は大海原。途方もない自由に遊んでもらったぼく」『The Big Issue Japan』251 p.15(2014.11.15)

ん?(・ω・。)
「古本でおもしろがろう」といったことを大きくかかげとるブログが1個あったやうな…(σ^〜^)
オカタケ氏が女性店主が増えてきたことを記事にしているなかで、いいこといふとる(σ・∀・)σ

〔暮らしの手帖、カラーブックス、フォアレディースなどは〕すでに〔古本として〕あった商品であったが、「海月書林」が価値づけして売り出すことでブランド化したのである。
岡崎武志「古本世界を女性目線で選びなおす「革命」が進行中」『The Big Issue Japan』251 pp.16-17(2014.11.15)

さうさう。
実は、昔からある古本屋の重要機能として、価値の創出があるんよ。
週末、古書会館である古書即売会も、わちきが古本趣味を復活させた2005年ごろ、オンナの人は、黒岩比佐子さんぐらい(と、シャチョーにお供した秘書さん)しか見当たらなかったけど、ここ数年、何人かちらほら見かけるようになってきた。
戦前からご婦人方は古本に興味がないとされてきた。実際に昭和7年にある愛書家がかふ言ふてをる(σ・∀・)

〔一般人のほとんどが古書に興味がないが〕特に婦人は古書に対しては不感症ではないかと思はれる程無関心である。
鈴木清太郎「古書讃語」『古本と古本屋』(57)p.1(1932.6.27)

それが21世紀になりテ、女性も古本にめざめたといふわけ(´・ω・)ノ
ところで、上記の鈴木清太郎てふ人は、昭和10年ごろ東京市豊島区本駒込6丁目にすんでたということしかわからん。ってか、それがわかること自体、けっこう、ぢゃなかったものすごーくスゴイことなんぢゃが…ん?(・ω・。) どうすればわかるのかってか?(σ^〜^) 数年後に開発中の新兵器でわかったのぢゃ、なればここだけの秘密なのぢゃ〜o(^−^)o

*1:あとで物知りの友人に聞いたら、救世軍のまへあたりに売り子がいるとのこと。