きのふ買った『トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか』(ヤマケイ文庫)を読了。
- 作者: 羽根田治,飯田肇,金田正樹,山本正嘉
- 出版社/メーカー: 山と渓谷社
- 発売日: 2012/07/23
- メディア: 文庫
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これは2009年夏に北海道で起きた山岳遭難事件で、わちきも当時新聞で読んだことを思い出したよ。登山ツアー18人のうち8人が「低体温症」で死亡したもの。
子供のころ八甲田山の映画を見たり、最近、新田次郎の小説を読んだりしたので興味があったということもある。
最初の1章が事件全体のルポルタージュで、残りの各章が医学的、産業論的な分析・批評を加えるというもの。山を登る人は必読かと。わちきは山登りはせんがの。
むしろ、指揮官やその部下の判断について思いをいたした。低体温症というのは恐ろしくて、初期に判断力が低下しちゃふんだけど(そのあと震えとか、もっとひどくなるとせん妄とか)、なんとまぁ、じつは最初に判断力が低下しちゃったのは指揮官担当のガイドさんだったといふ…
で、わちきとしてはやはり、その部下さんたちの行いがなぁ… もうちっとなんとかならんかったのか。上司がへんてこな判断をしたさいに下僚はどうするか、といった問題を読みながら考えたことぢゃった。
まじめで有能な部下なら、へんな判断を説得して直させる。
ふまじめで有能な部下なら、へんな判断には面従腹背する。
で、こまるのはまじめで無能な部下なんだよなぁ…(-_-;