書物蔵

古本オモシロガリズム

ジャパンの木製ブロック印刷の絵入り本を理解する

オタどんも読むといふ『図書』を読まん。すると次の本についての記事がたしかにオモシロ。

  • Understanding Japanese woodblock-printed illustrated books: a short introduction to their history, bibliography and format, co-authored with Suzuki Jun (National Institute of Japanese Literature, Tokyo). Leiden: Brill, 2013.

四部構成で、歴史、書誌本体、事例研究、解題書誌

たとえば、付録の参考文献など、欧米の学術書がとくに拘るところであることはわかっていたこともあり、レビュアーの意向を汲んで日本の文献についても簡単な注解(annotation)を加えるなど、できるかぎり意を尽くしたが、内心、外国人にそこまおで読んでもらうことは期待していなかった。出版後、米国やフランスのコレクターからコメントをもらったが、米国のそれには参考文献に言及があり、「すばらしい」(incredible)という意外な評価を受けたことに、苦労が報われた気持ちがした。(p.18)
鈴木淳「海外の江戸絵本研究の進展を期して」『図書』(786)pp.14-18(2014.8)

逆にいへば、邪蛮の「学術書」は、ダメダメといふことですな(゚∀゚ )アヒャ