書物蔵

古本オモシロガリズム

朝倉治彦のこと(メモ)

つぎの文が追悼文であると知った。

次のようなものもある。

朝倉治彦先生 さようなら
朝倉治彦先生と私
http://d.hatena.ne.jp/fuaki/20130919/

このほかに追悼文がでなさそうなので、拙ブログの過去記事をひっぱりだしてみた(。・_・。)ノ

鈴木重三,朝倉治彦石山洋丸山昭二郎稲村徹元,などの話をする。
酒を飲みながら http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050816/p4

ハテ(。´・ω・)? これはもう8年もまへのことなれバ、誰と話したのか思ひだせぬ(゜〜゜ ) 国会図書館の趣味人時代ということか? でもまあ、丸昭先生は、趣味人とふより研究者だわなぁ(´∀` ) ん?(・ω・。) いやサ、石山ひろし氏は、これはモウ、趣味人の類型ぢゃ(σ^〜^)σ しかし、丸昭先生のことはいったい誰が書くのかしら(まだご存命のハズ)……(*゜-゜) 弟子たちのほうが先に死んじゃってからに……(´・ω・`)

このまえてっちゃんに聞いたのだけれど、朝倉治彦さんが大学に転職する際に「〔事務屋が〕書庫の中にまで尾行してくる」と怒っていたそうな。
図書館員作家 http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20111026/p2

事務屋と司書――ん?(・ω・。) 趣味人かc(≧∇≦*)ゝ――の相克は、おほむかしからあったのねん(゜〜゜ )
わちきが蔑称して呼ぶクラーク司書か? って、どっちが名が残ることをしたかといへば、これはもう明らかではあるが……(*´д`)ノ

昭和二十年前後五年ぐらいの出版物は想像以上に世に残ってなく(略)国立国会圖書館でも納本は十分でないのである。当時の雑誌を把握するに、まことに有難い資料(復刻の記事や目録が役にたつ)

と言っているのは朝倉治彦四日市大学教授:当時)。
文意がいまいちはっきりせんけど、朝倉さんほどの人でも帝国図書館の雑誌が納本で集まってたと誤解しとったのはオモシロ(ってか雑誌蒐集率3割以下研究が出たのは1989年だからしょーがない)。
雑誌年鑑(復刻版)の内容見本から http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120205/p3

朝倉氏の主たる業績は前近代の本の紹介といふことなんだらうけど、近代もフォローしていて、けど、司書の研究らしく踏み込みがアマくて、いやでも司書だからそれでイーんで、ということ。

まともなレファレンサーならしっとると思うけど、国会の朝倉治彦が『官報』から作った書誌があるでしょ。

明治前期書目集成 / 明治文献資料刊行会編<メイジ ゼンキ ショモク シュウセイ>. -- (BN01738334)
東京 : 明治文献, 1971.9-1975.6
20冊
第7分冊:内務省図書課新編版権書目(明治16年7月-明治20年12月)
第8分冊之1:内務省図書課新編版権書目(明治21年1月-明治22年12月まで)
第8分冊之2:内務省図書課新編版権書目(明治23年1月-明治24年12月まで)

このv.7, v.8-1, v.8-2って、官報の抜書きならぬ抜き複写なんだよね。朝倉氏のよーなレファレンサーはレファレンス・ツールの開発もできるわけ。
国会さんの戦前期官報:うかうかと喜んでしまい、ガッカリだっぴ(´・ω・`)http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120409/p1

「官報」がデジデジで見られるようになり、官報が実は明治期、単なる新聞紙としての機能も持っていたことで、大いに期待したが、目次採録が中途半端にマジメにされていたんで、新聞紙としてはぜんぜん役に立たないことがわかり、おほいにガッカリした際に、やっぱり朝倉氏は才覚があったんだなぁと、改めて思われた、ということ。

朝倉治彦や丸山信などの図書館の司書の研究に対する甘さ

当たっているなりよ〜♪ヾ(*´∀`*)ノ゛キャッキャ
いや実際、「司書の研究」は民間学者、郷土史家といったのと、考証部分はともかく論の構成レベルでダメなの多いからなぁ(σ^〜^)σ
谷沢永一「紙つぶて」の書評がオモシロ→「司書の研究に対する甘さ」
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20120822/p1

谷沢が、反中央、反官立にがんばるあまり、民間学者に甘いという書評が、かつての読書界にきちんとあったということ。実際、上記『明治前期書目集成』なんか、重要な内容なのに解題がなぁ、ダメダメ。いや実際、復刻物でも解題がちゃんとかければ立派な学者なのだわさ。

神保町のオタ ‏@jyunku 9月24日
朝倉治彦『図書館屋の書物捜索』の座談「図書館屋の仕事」に「この(上野図書館外庫での)蘭書発掘は、館内では、よけいな事をしたと白い目で見られました。(略)図書館には、そういう空気もあるのです」と。才ある館員には、厳しかった(過去形?)のかのう(-_-;)
https://twitter.com/jyunku/status/382442893396303872

これは畏友オタどんのツイート。

月のうさぎ ‏@usagitan 9月22日
朝倉治彦氏が逝去した。面識はなかったが、かつて朝倉氏から私に突然「あなたに会ってもよいと思っている。つきましては、当地の博物館で何か催し物でも有るか?」との手紙が来た。 (おまえ何様か?)と私は思ったので、催し物はないと返事した
https://twitter.com/usagitan/status/381441125162041344

これはせうたい不明なれど、森さんが「なかなかの御仁」という人のツイート。
わちきも、面識のない人物に会いたいと思ったら「あなたに会ってもよいと思っている。ついては、ご当地で古本市はあるか? その日程に合わせてなら行ってもよい」とでも電信を打とうかしら(σ^〜^)σ
ん?(・ω・。) 事実上、同じやうなことをしてきたぢゃんか、ってかc(≧∇≦*)ゝアチャー
いや、古本市に日程を合わせるほうでゲス(〃^∇^)o_彡☆