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古本オモシロガリズム

memo

そもそも女学生は読書欲が少ない?

  • 貸本屋の読書観(現代の女学生;20)/天民 東京朝日新聞1911年4月24日朝刊5頁

天民(松岡?)が現代の女学生ルポを書いていて、貸本屋に取材しているのだが、これが結局、「女学生にして貸本屋の本を借るもの少きは、種々事情もあるべけれど、一つは男の学制ほどに、読書熱の旺盛ならぬに原因すべし」という、そもそも女学生は本を読みたいと男子学生ほどは思わない結論に達している。


詩人の田村隆一が昭和49年こんなことを書いている。

古本屋のおじいさんが本を買いに、はじめてわが家にやってきたとき、「雑本ばかりで悪いですね」とぼくがケンソンしたら、おじいさんはま(傍点)にうけて、「ザッポン、ザッポン」と発音するようになった。

田村は自著でさえ手許におかず「整理」してきたのだという。

さすがにわが「箱舟」ができてからは、個人的にいただいた書物は、愛蔵している。

ともいうが。
これでわかるのは、やはり本人にとってコアな(自己の価値観の中心にある)本は雑本でなく、なおかつ、所蔵(長期所有)の対象となること。

めも

こうしてみると、「総会屋雑誌」
岡庭昇「総会屋雑誌の危機と商法改正の“魔女狩り”の論理」『噂の真相』〓 p.16-21(1982年05月)
宮崎逹郎「休刊説が取沙汰される総会屋雑誌「創」の内部事情の緊急異変」『噂の真相』〓 p.22-27(1982年07月)
篠田博之「総会屋オーナーが撤退した新生雑誌「創」の近況」『噂の真相』〓 p.50-56(1982年10月)
丸山実「総会屋総合雑誌のリーダー「現代の眼」突如休刊の“真相”」『噂の真相』〓 p.40-43
(1983年05月)
「◯秘商法改正前後180日間のB級経済誌の広告賛助金振込データ入手!」『噂の真相』〓 p.56-57(1983年11月)
「匿名座談会 商法改正から一年経過 いま、賛助金雑誌はどうなっているのか!?」『噂の真相』〓 p.49-55(1983年11月)
吉川孝雄「ある中堅経済雑誌に見る商法改正前夜の社内事情の“研究”」『噂の真相』〓 p.78-83(1983年12月)
「うわさの真相 元「新評」オーナーの“近況”総会屋消えずの証明儀式か大物政財界人が発起人に名」『噂の真相』〓 p.21-22
(1986年05月)
「改正商法もう一つの功罪 倒産した経済誌社長への陰険、悪質な“脅迫事件”」『月刊タイムス』〓 p.78-79
(1986年08月)
伊井閑多郎
「目下1000誌、憲法の「表現の自由」問題も浮上 情報誌にいま要求される「価値と必要性」 花ざかりの要因、マスコミの短絡的見方も危険 企業の窓口にのみ送り付けられる出版物」『月刊タイムス』〓 p.53-55(1986年11月)
永栄潔「総会屋退治で情報紙にストップ〓都銀を締め上げた警視庁捜査四課長の蛮勇」『週刊朝日』〓 p.149-151(1988年03月18日)