書物蔵

古本オモシロガリズム

富樫休軒こと富樫栄治は、じつは古書籍商

篆刻家がいたといふ。

富樫休軒 篆社の初期社員、休軒人。
休軒人 http://blogs.yahoo.co.jp/donkoan/14661135.html

しかしこの休軒人こと富樫栄治は、じつは古書籍商だったのではあるまいか。

私〔八木敏夫〕は昭和七年の九月に独立開業しましたが、在店中から仕事で大阪方面へ出向く事が多く、その間に、「大阪古本市場通信」という謄写版刷りの小さな業界誌を発行していた富樫栄治さんという人と懇意になりました。この誌は、大阪の市場での古本の相場の

と古書通信にあるとグーグルブックがいふてをる(・∀・)つ

大阪古本市場相場通信→大阪古本市場通信→日本古書通信
   10号ちかく               └→古本と古本屋→本

富樫自身が古通の前身をだしたといふてをるし、津田書店主によれば、大阪南郊粉浜で一輪草舎書屋なる古本屋をしていたが、「ガリ版刷り半紙一枚」の通信を最初ただで十号ほどだしたそうな。

  • 富樫休軒「成功をよろこぶ」『日本古書通信』(117) p.13 (1954.1)
  • 津田きよし(津田書店主)「古書通信二十周年を称ふ」『日本古書通信』(117) p.14 (1954.1)

当初、古通は人気だったが一部業者の反発もあり。
「全国の地方業者が本誌に飛び付いたのもの当然の事であった。この間、一部業者、セドリ屋さん等から、相当な圧迫と反対があった相だが……」

2014.7.29追記

こんなのもかいとるね

  • 富樫休軒「糸印の謎を解く:日本古印新攷を読む」『愛書趣味(復刊)』(11)p.8(1949.12)