書物蔵

古本オモシロガリズム

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第三課所管雑誌一覧表

『雑誌名簿・東京』 警務課調査係 昭和21年4月 ※題号、発行所、発行人だけの一覧表(titleいろは順) 約250誌。全国対象?

とてもかなわんわい

……著者が医学関連の絵葉書について関心を持ち始めたのは、昭和四十年頃である。(各種の学会でもらった書類を袋に入れたまま保存してあったが、それを見ると)刊行絵葉書などが数多く同封されており、以後新旧の絵葉書に関心が高まり、……昭和五十年代に入り、医学絵葉書の収集が主流となった。 しかし、残念ながら地方の古物店には古い絵葉書はなく、年鑑二回ばかりの状況の際、神田の古書展を訪ねバラ物の絵葉書から選別し買い求めた。近年にいたり、整理分類してみると、医学絵葉書を中心に日本の医学誌を構成できはしないかとの期待がではじめた。……(「はじめに」より)

なるへそ。最初は同時代の観光絵葉書が結果として集まっちゃって、その集積から逆に、絵はがきの資料性に気付いたと。そしてそれを自分の研究分野に応用した結果がこの書になったと。

……本書に収載した絵葉書の数は約九〇〇枚で、ごく一部のものを除き大半が一九四〇年以前のものです。現在所蔵している日本で発行された医学絵葉書の数は約一三〇〇枚ですが、……(「あとがき」より)

1970sから40年ほどかけてあつめて1300枚ということね。書きぶりからすると海外の医学ものも持っていそう。
絵葉書で辿る日本近代医学史 / 寺畑喜朔. -- 思文閣出版, 2004.12. (SC28-H17
書評と紹介 寺畑喜朔編『絵葉書で辿る日本近代医学史』 / 瀧澤 利行
Z8-255 日本歴史. (697) [2006.6]

書物雑誌

出版情報紙・誌の流れと現状 (出版界の局面<特集>) / 山川 次郎
Z6-8 総合ジャーナリズム研究. 14(2) [1977.04] p32〜39

昨年〔1976〕あたりから、出版や読書に関する本が多く出版され、また、同人誌的なもので、本や出版状況を扱うものもある。『本の周辺』『本の雑誌』など本質をついた、おもしろいものがあるにはあるが、いかんせん、同人誌であるために趣味的すぎるきらいがある。しかし、それはそれとしてけっこう読ませる。(p.39)

『本の周辺』と『本の雑誌』を同列に扱ったうえ、趣味的と(σ^〜^)
いやぁ、この時(1977年)でなけりゃあ、こういった記述にはなりまへんなぁ。って、わちきは『本の周辺』のほうが好きだという…
ところで、著者山川次郎は正体不明だが、調べると大学図書館問題研究会の1978年の会報に記事があるから、本名かどうかはともかく、大学図書館員だった可能性が濃厚。