書物蔵

古本オモシロガリズム

満洲文学者にして古本好きの図書館員

オタどんの疑問にお答へしやう
青木, 実 (1909-)‖アオキ,ミノルさんは、1997年になくなっている。
いま、日本の古本屋を覗くと、かようなる書誌が示される。
「作文」166・167号 平9 青木実特集・同追補附略年譜
「勁草」平9(鎌倉刊)青木実追悼の頁
また、ネット上に稲村テッちゃんの回想録がある。
http://www.w-furuhon.net/blog/000048.html
享年八十八。

「古書展ですか。古典籍とか、古書業者なんて粋がっているけど、何も古本で悪いことなんてないのにね。昔、『古本屋』っていう雑誌があったね(略)。大連図書館長の柿沼さんはよく手にとって、いい名前だ、と誉めていたよ。タイココショモクって読むそうだが、なにか古書典籍々々と太鼓を叩くみたいだナ」と冷やかしながら、業界長老ご自慢の自店販売目録を見せてくれたことなど思い出す。

と稲村さんは青木さんを回想している。
古本好きで、古書展へも通っていたとエッセイ集にある。
わちきがつまらんのは、本好き、古本好きの司書がいなくなってしまったこと。書を司らぬものなど司書ではないわい。