書物蔵

古本オモシロガリズム

図情大は悪の帝国の末裔?!(十進分類で大東亜戦争勝利! 4)

またもひさびさに科学動員ネタ。
なんとまあ、馬場重徳さんってば、例の(ってだれも知らんか)科学者動員にUDCをつかう胴元をやってたらしい。年譜をみると、(社)調査研究連盟研究局企画部第一係主任(1943.3-1944.4)の頃か。ってか微妙にわからんが。

科学者動員
文献の問題でね、僕がやってきたようなことをやる人って、いるようでいなかったらしい。個人ではやっているんだろうけどね。
戦争が激しくなって、科学者動員が具体的になってきたの。それで、論文を整理すると、どの研究テーマについては誰ということになるでしょう。それを80カラムのパンチカードに研究論文とその分類番号、UDC、それに研究者の名前を入れて、そして帝国生命のソーターを使ってやりました。 
ところで、研究動員をするには、論文を読んで抄録がすぐ使えるような伝達ができないと、なかなかやりにくいでしょ。
最初は、UDCの番号を間違えちゃったりしたけれど、1939年に、フランス語でベルギーから出たUDCの詳細版を使って日本語に翻訳しました。そして、それでみんな論文からテーマを取り出して、分類標数にし、名前、所属学部といった研究のフィールドをつけたの。

馬場重徳さんってば、図書館短期大学文献情報学科を創ったひと。
むう、さうすると、

筑波大学図書館情報学系は、悪の大日本帝国の科学動員に淵源を持つといふことか(゚∀゚ )アヒャ

なーんて、1970年代のへっぽこ新左翼みたいなこと、だれか言い出さんかのー(・∀・)