書物蔵

古本オモシロガリズム

たうたう日本図書館史学界に影響を及ぼしはじめたオタどん(長っ!)

なんで…
なんでいま毛利宮彦フィーバーなのかすら…(・o・;)
って、オタどんがブログでさわいだからなのだった(^-^*)
早稲田大学図書館を追われた毛利宮彦」(神保町系オタオタ日記)http://d.hatena.ne.jp/jyunku/20060731/p1
たうたう学者先生たちがそれに触発され…
高梨章「毛利宮彦の謎」『日本図書館文化史研究会ニューズレター』(102)p.13-14(2007.11)

ブログでささやかれたのは、?と?から、湯浅吉郎(半月)との衝突説だった。
だが、衝突説はやはり、根も葉もない「妄想」である。事の真相は、実に単純明快だった。(p.13)

ひどいなぁ(・∀・`;) それをいうなら「根も葉もある推測」*1でしょ(^-^;)
それはともかく高梨先生はこんなもんを出してきた(×o×)

早稲田大学図書館事務員毛利宮彦(三一)と云ふ色師が予て金太郎〔芸妓上がりの女優〕を覗つてゐたが(略)段々深間になり到頭金太郎は(略)芸術座に渡す金三百円を阿部から預かつたまゝ毛利と行方を晦まし毛利は図書館に病気欠勤届を出し居れるが(云々)(『やまと新聞』大正6.4.1夕刊という)

あひゃひゃ、なんとまぁ毛利宮彦は女と大金を持って逃げちゃったのだ!「色師」とは(゚∀゚ )アヒャ
なんと単純明快な。
わちきも大金をつかんで女とにげてみたい(・∀・)
もちろん、律儀に「図書館に病気欠勤届を出し」てね…
ん?(・ω・。)
この中西先生の短報はその半年前に中西裕先生がが、早大退職の理由は「不明確」だが「逍遥および市島謙吉の日記を併せ読むことによってたどることが可能である」*2と書いたのに反応したもの。
オタどんが1年前に調べたことと同じことも書いている。
しかしなぜはっきりオタどんブログのことに言及せんですかの(*´д`)ノ
いやさ、べつに言及したとて学術団体の品位が落ちるわけでなし、きちんとリファーしたほうがいいと思いますよん(゚〜゚ )
まーた、オタどんがオモシロまじめにやるから狭い狭い日本図書館史学界に旋風が…

毛利宮彦はその死後、戦前における米国レファレンス業務の紹介者としてのみごく一部に知られていたにすぎない。書誌学者の谷沢永一が図書館学批判の代表としてしばしばとりあげているが、毛利の事跡の中身に踏み込んでのことではなく、あくまで「図書館学」なる用語を含むタイトルを持つ単行本の著者としてである。
ところが2006年にいたり、にはかに毛利宮彦研究がわきおこってきた。中西裕氏、高梨章氏などが相次いで論考を発表しはじめたのだが、そのきっかけは、「神保町のオタ」なるハンドルネームをもつ正体不明のbibliobloggerが自身のブログで言及したことによる。オタ氏の毛利への関心はたしていかなる因縁にや。

とかなんとか。

*1:学問であるか妄想であるかは「反証可能性」があるかどうかにかかっていて、それは文系、とくに史学の場合、史料へのレファランスと合理的推論にかかっている。実際にこの2点をオタどんは保障しているわけだから、「妄想」ではなく、結果として間違いが証明された(=反証された)合理的推論ということになる。反対説をむやみに「妄想」というのは、趣味人ならともかく学者としていかがか。

*2:「日本図書館文化史研究会2006年度第3回研究例会報告」『日本図書館文化史研究会ニューズレター』(100)p.10(2007.5)