書物蔵

古本オモシロガリズム

「としょかん批評」…

愛書会で、季刊としょかん批評. -- 1 (1982)-5 (1984.9) を買う。大ぞろいで1800円。いままで1巻をバラで買ったことが2回あるけど、そろいは初めて見たなぁ。って友人は持ってるんだったが。
新左翼テイスト満載でとってもオモシロ
じっくり見てみるけどまずは…

今、図書館界は、ひとつの転機にある。「中小レポートは、戦後日本資本主義が新たな局面に突入した状況に対応したものであった。それは、高度成長、大量消費時代に対応せんとする図書館近代化論」であったと言える。時代に迫られ、時代の要請をストレートに反映させた以上、それは、さしあたって検討しなければならないさまざまな問題をタナ上げして、「技術」論に走らざるをえなかった。(『季刊としょかん批評』(5)(1984.5)p.194)

これを書いた人(文責)はどなたかといえば、都立の有能なレファレンサーであられた大串夏身さん。
商業資本・産業資本の祭典たる図書館総合展でレクチャーしてたというが… 時代ですなぁ(*゜-゜)
だけど一番オモシロなのは、表紙のイラストが赤瀬川源平だということかも…
わちきがこの雑誌の重要性に気づいたのは、根本彰先生が「じつは「図書館事業基本法案」についていちばんいい資料集(反対の立場からだが)になってるよ」と論文に書いてくれてたからなのだ。
って目次に先生の名前もあるんですけど…(×o×)
ほんにふしぎな図書館本なり(・∀・`;)