書物蔵

古本オモシロガリズム

中田転向説の否定本

一部に「中田邦造=元・主義者」説がある。
この説は淵源をたどれば、山崎元さんによる『特高月報』をもとにした『みんなの図書館』記事になるのだが、「(中田の精神性からいって)そりゃーちがうでしょう」と思いもしていたし、ある人に話したら、逮捕時期(昭和12年)そのものが主義者ではないことを物語るともご教授いただいていた。
そしたら、たまたまこの前の古本市で、この説を正面から検討し、なおかつ否定している本を発見することができたo(゚ー゚*o)(ノ*゚ー゚)ノ

また「新しい」図書館人

そんなかに、石川県立図書館の児童書担当、牧・太喜松という人物がでてきて、「いったいどんなヒトだったのだらう、評伝はあるのかな」と、いつものとおりNDL-OPACWebcatを引くも見あたらず(´・ω・`) と、「日本の古本屋」で類書をさがしてたら、「ん、こりはー('0'*)」というデータを発見。
「マキタキマツ」と某書店さんの出品の注釈にあり。なんと、「牧・太喜松」は戦後、「マキ・タキマツ」に改名(ってもちろん筆名だろうが)してたのだねぇ。わちきも、「書物蔵」ならぬ「ショモツ・グラ」に改名しようかしらん(゚∀゚ ) でも、カナモジ、roomaziはことば直しから、とすれば、ふぐら、とか、フミクラに改名せねばならんのかなぁ(・∀・)
あらためて児童書総合目録をひくと、3冊ほど本をだしていたことがわかる。児童書というのは、出版史、図書館史において意外な盲点なのだ。

児童書史は出版史・図書館史のミラーサイト

ん。
何ヶ月も前から借りっぱな、になっていた児童書史本。さすがに返さねばと思い、ネットから購入してみた。古書展でみつけたいと思ってたんだけど、なぜだか見当たらず。
でも入手したんで、やうやくここに書けるなり。
はっきりいって、出版史、検閲史のほうでも極めて重要なる本。
なんてったって。
ほんとに検閲事務を担当してた官僚さんのインタビュー、それも、かの、「児童読物浄化」運動を実際にリードした人のなんだもの。
(かきかけ