書物蔵

古本オモシロガリズム

サーベイ屋の国民読書研究集大成

この方が掘り出した、坂本一郎の本を、ゆずらる。
速読のすすめ / 阪本一郎. -- 学芸図書, 1969
100円でo(゚ー゚*o)
最近の図書館本について噂話。
正シガリストはツマラナイ旨、述べると、オモシロさについて一致す。
岩猿先生には、自叙伝を書いてほしいという点も一致す。


阪本一郎本をゆずられたんで、寝る前、なんとなく、
讀書指導の研究 / 阪本一郎著. -- 日本經國社, 1944
を読んだら…
これって、戦時読書研究の集大成だということがわかり(×o×)
いや、これはいつもの悪いクセなんだけど、わちきは古本を買うと、いきなり奥付をみて、そんで巻末の書誌をみて、それでパタンと本を閉じてしまうのじゃ… アフォですなぁ(*゜-゜)
阪本氏は、心理学出身のせい?か、戦後の本なんかをみると、フィールドワーク論でいう「サーベイ屋」っぽくて(つまり計量的ということ)、いまひとつ、オモシロさに欠けるんだけど(って、別に研究そのものの欠点ではないが)、この、日本中がなんでもかでも精神主義的だった戦中期、応召直前にまとめられたこの本は、なんだかオモシロい。
(超)定性的な戦時読書研究を、サーベイ屋がなるべく客観っぽくまとめた、という本。両方の味があわさって、いい味だしているo(゚ー゚*o)

讀書指導の研究 / 阪本一郎著<ドクショ シドウ ノ ケンキュウ>. -- (BN0622269X)
  東京 : 日本經國社, 1944.8  4, 15, 509, 16p
  注記: 標題紙は帝國出版協会版と記載
  別タイトル: 読書指導の研究
  著者標目: 阪本, 一郎(1904-1989)<サカモト, イチロウ>
  分類: NDC7 : 375.86

ちなみに、この分類375.86は不適切では(まちがい、とは言い切れんが)。019だね。