書物蔵

古本オモシロガリズム

いまの禁書実態

書店業界誌にちいさめに記事が。
「「復讐の本」/都、不健全図書に/自殺・犯罪を誘発と」『新文化』(2007.1.25)p.3
三才ブックス刊行の標記の本が指定され、「都内書店にハガキで通知」されたという(1/19付け)。
根拠法は都の「青少年健全育成条例施行規則」第15条第3項。

書籍が都の不健全図書に指定されるのは珍しいケース。今回指定の根拠となったも「自殺・犯罪を誘発する」条項は二〇〇一年に新設されたもので、その発端となった『完全自殺マニュアル』(太田出版)は指定されなかった。(略 実際に指定されたものは)『裏の大事典』(コアマガジン)があった程度

という。
「発売禁止ではないので返品する必要はなく、(略 包装か区分陳列をすれば)販売することに問題はない」とある。勉強になるなぁ。
こういった末端における制度の適用実態って、業界誌をみるのがよいのだね。