書物蔵

古本オモシロガリズム

ぐろりや会で図書館学の全体像をみる

ぐろりや会やってるの忘れてた…(^-^;)
あわてて行く。
うわっ!図書館本たくさん! 嬉しいのは図書館雑誌しか持ってきてなかった里艸さんが単行書をもってきてくれてたこと(^-^*)
とくに有意義なのは…↓これ
図書館学講義要綱 / 昭和26年度図書館専門職員養成講習第一回指導者講習会. -- 日本図書館協会, 1951.8  廿日出イツアキ旧蔵 500円
なんじゃこりゃ,と思うでしょ。ただの講義要綱じゃん,と。
いや,これは講義要綱であっても,ただのではない。これは今の省令科目が成立する前のもの。昭和26年に東大図書館であった「図書館指導者講習」にあつまった名だたる連中がよってたかって作ったシラバスなのだ。
だから今の図書館学の体系とはちがった体系が示されている。これを見れば,戦前派図書館学者の頭の中の全体像が俯瞰できるのだ!

図書館通論 図書館実務 図書選択法 図書目録法第Ⅰ部 同第Ⅱ部 図書分類法 レフアレンス・ワーク 図書運用法 図書館対外活動 児童に対する図書館奉仕 視聴覚資料 学校教育と公共図書館 成人教育と図書館 社会学 ジャーナリズム

と,このように目次が並んでいるけど,本文レベルではそれぞれ,どのような事項を教えねばならないかが列挙されている。