版数
さても発行部数は出版屋の秘密にしテ。 かの電通も明治末年、その公表をあっさりやめてしまったとかや。 発行部数の代替機能を持ったものに版数がある。「忽ち○版!」「○版出来!」といった宣伝文に象徴されるアレのことだ。 戦後みたいにABC(部数認定機関…
実はまだ建設途上の近代日本書誌学ないし近代日本出版史。 いろんな主題が放置状態であるなかで、奥付の記述要素がある。 ん?(・ω・。) あんなもの研究して何になるのかってか。いやサ、コンテンツがどのように受け取られる想定だったのかが分かるんよ。てt…
「明治33年12月10日秘甲第337号警保局長依命通牒各府県長官宛」なるものがある。 新聞紙にして発行所へ在地以外に頒布するものと発行所々在地に頒布するものと各別種のものを刷行するもの近来漸次其数を増し取締上一層注意を要すべきもの有之候に付同一号の…
荻原, 井泉水, 1884-1976 || オギワラ, セイセンスイ はタイヘンな本好き、それだけでなく記録魔でもある。 明治34年8月29日に、次の本の2冊目を買ったのだが。 エフ・ワーリントン・イーストレーキ 等著. 英和新辞林. 三省堂, 明27.5. 1361p 小学校時代に買…
小林鶯里 著. 新聞を読む基礎の知識. 東京出版通信社, 昭和13. 96p ; 〜忽ち何百版とか、初版忽ち売切れとかいふのは或る場合にはあてにならない事がある、西洋ではこの版数が非常に正確であるといふが、我国では往々不正確な版数を吹聴してゐる場合がある。…
昨日のコメントへの返信、長くなったのでここへ移植するだす(o・ω・o) 人魚の嘆きさまへ >最初から初版本を作っていない場合 ははぁ…(・o・;) これは思いいたりませんでした(^-^;) 売れているように見せかけるために「版数飛ばし」をする、という話は、以…
内田鉄洲こと与座弘晴の話はいちどしたっけか。 ヨザコウセイ、意外ときちんと記述できる人ぢゃったといへやう(。・_・。)ノ こんなとこなんかも。 普通、出版物といへば単行本をいふ 新聞雑誌も勿論出版物に違ひないが、普通出版物と云へば単行本を云ふ。こ…