書物蔵

古本オモシロガリズム

2006-01-22から1日間の記事一覧

図書館人民史観の行方

NHKブックスの『図書館の発見(新版)』が出るまえにしか意味のない話を。 元版は,1973年,昭和48年にでたもの。よい本。これの新版が今月でることになっている(今日現在,店頭にはない)。 著者はふたり。一方は1960〜70年代の公共図書館の貸出大躍進の立…

昭和と図書館

久しぶりに友人Cと話す。 昭和前期日本がなんでナチス・ドイツにいかれちゃったのかという話になる。 我が闘争に日本人は猿並みと書いてある箇所が日本語訳で落ちていたという話を聞く。 対米戦争がなければ,もうひとつの「あったかもしれない日本」があっ…

くりだされる陰謀史観にゲラゲラ笑う

このまえ高田馬場BIGBOX展でひろった文庫本を読了す。 偽史冒険世界 / 長山靖生. -- 筑摩書房, 2001.8. -- (ちくま文庫) 親本は1996年に出たもの。あとがきで著者の同業者たる地下鉄サリン事件関与者についての言及があるのも時代なり(サリン事件は,いまで…