書物蔵

古本オモシロガリズム

昭和と図書館

久しぶりに友人Cと話す。
昭和前期日本がなんでナチス・ドイツにいかれちゃったのかという話になる。
我が闘争に日本人は猿並みと書いてある箇所が日本語訳で落ちていたという話を聞く。
対米戦争がなければ,もうひとつの「あったかもしれない日本」があったかも。
そういえば,このまえ出た建築史本『あったかもしれない日本』に図書館建築がでてきた。中央書庫式がスバラシイとされた国会図書舘の「新庁舎」。そこで南にかかる陸橋が国会との一体感をたかめる象徴とされていたのだそうな。初耳であったし,ちょっとトンチンカンな気も。
おそらく国会の連中は橋なぞよりも,地下道で一体感を感じているはず。たしか地下道が繋がっていないのではないか。
中央書庫式といい,陸橋といい,国会図書舘には過剰な思い入れの歴史と語られない歴史があって興味深く思う。