書物蔵

古本オモシロガリズム

読書新聞社の上原政次郎

昭11.5.13発行の『欧米記者は日本の重大時局をどう見てゐるか?』の奥付を見ると、読書新聞社の代表がいつのまにか与座弘晴から変わってて。
上原政次郎 という人になってをる(。・_・。)ノ
もしかしたら、上原永盛の縁者かしら。
発行所住所は東京市牛込区矢来町九〇となっている。


『現代青年名文集』昭和11.5.5の巻末広告に、『読書新聞』が出ている。
新聞題字『読書新聞』の上に右横書きで「月刊雑誌」あり、タイトル新聞なのに雑誌になってたというわけですな。
その隣に「十五万部突破」とこれまた右横書きである。

心の畠 読書で肥やせ!
進出栄達を望む人、清新な趣味娯楽を満喫したい人、新本良書雑誌を驚異的廉価で求めたい人から圧倒的支持を受けて、満天下絶賛の的となっている本誌です。(以下略)

とある。
こうしてみると、すでにゾッキ本の紹介をゐたのだなぁ…

と思ったら、こっちは読書新聞大洋社で、代表者も大谷徳之助という人ぢゃった。
住所も、東京市芝区浜松町二ノ一七 だから違ふ。
この大谷てふ人、戦後は「新書出版社」なる出版社をやっとったみたい。

奥付の発行日付からいって、両者は違ふ会社とみることにならん。
わちき誤解しとったよ…(^-^;)