書物蔵

古本オモシロガリズム

『楚囚之詩』の発見と窪川書店

伝説はやはり事実とはちょっと違かった(・∀・)

この本が発見されたのは昭和五年で、東京・本郷の古書展で学生に三十銭で掘出されたのが最初である。それを出品した窪川書店の主人は、そのショックで熱を出して寝込んだという伝説があったが、最近、本人の語るところでは「そのころはその本がそんなに珍本だとは知らなかったのだから、別にそれほど残念にも思わなかった。しかしそれによって勉強して近代文学書の専門店になった」ということだ。
八木敏夫「珍本・稀本の明治百年」『毎日新聞』(1967.11.29)p.18

いまざっさくプラスを検索すると、つぎのやうなものがあると出た。
鈴木一正「『楚囚之詩』原本とその発見に関する参考文献目録」『北村透谷研究』57-59
2012年6月9日, Z71-P394