書物蔵

古本オモシロガリズム

藤野幸雄はなぜ文庫クセジュ『アルメニア』を訳したのか?!(゚∀゚ )アヒャ

日本図書館学界なるものが始まったのは戦後といってよいだろう。司書あがりやディレッタントくずれ、他分野研究者からの参入組が学界を創っていった。
さてそのなかに藤野幸雄(1931.6-2014.11.15.17:20)先生もゐたのだが、かなり前の訳業に次のものがあった。

アルメニア (文庫クセジュ)

アルメニア (文庫クセジュ)

当時、アルメニア史についての単行書というのはこれだけだったのではあるまいか(2冊目)。わかきわちきは

なんで図書館学者がアルメニア???( ・ o ・ ;)

と疑問に思ふたことぢゃった(´・ω・)ノ
ところがぎっちょんおほよそ30年の時をへだててその疑問が明らかとなった(゚∀゚ )アヒャ
書誌鳥も出たといふ偲ぶ会にて配布された非売品を読むと...

  • 『藤野幸雄先生を偲ぶ会』同事務局、2015.3 35,17p.

アルメニアの民族撲滅について、最初に話を聞いたのは、三十年も前のことである。カリフォルニア大学ロス・アンゼルス校に、附レスのからの学生がきていた。はじめての外国生活で戸惑っていたわたしにたいし、このお嬢さんは親切にしてくれ、期末の休みには、フレスノの実家にまで案内してくれた。(以下略)p.22

で、この「お嬢さん」が、どうやら次の「アルメニア娘」だったらしいのだ(@_@;)

アルメニアの時には思わず「何でアルメニア?」と言ったところ、若き日のアルメニア娘との悲恋をやや照れながらもあつく語られたのが思い出に残る。
植松貞夫「藤野幸雄先生を偲んで」『同』p.7

さう!(゚∀゚ )アヒャ 

文庫クセジュの『アルメニア』が翻訳されたのは、藤野幸雄先生が米国でアルメニア娘に振られたから

なのぢゃーo(^o^o)
と、30年ぶりに判明しました(´・ω・)ノ