書物蔵

古本オモシロガリズム

1960年版『出版社要録』とは

ただの羅列(棒目録)にすぎなくて、いまいち使えない書誌であるこれをみると。。。

  • 出口一雄 編著. 出版を学ぶ人のために :. 第一書店出版部, 1975. 213p

43ページにこんなものが出てくる(´・ω・)ノ

京産経興信所『出版社要録』(二巻) (昭和三四年四月〜一一月・東京産経興信所)
丸の内興信所『出版社調査録』(昭和四〇年・丸の内興信所)

こんなもん、いったい誰が参照でけたのだらうかとて、見ると、一部の人は参照しえたみたいである。

新聞・放送事業が大資本による独占的支配力が強いのに対し、出版事業は2,000に及ぶ群小资本の人海戦術によるマスコミの形成なのである。
 1960年版「出版社要録」によると、千代田区内出版社525社中100人以上の大型出版社はわずかに17社で、4〜10人程度の小企業が大多数を占めている。その分布は千代田区の神田地区、中央区新富町地区、新宿区の新小川町付近、文京区の氷川下付近などが中心となっており、なかでも神田地区には東京の出版社の40%が集中している。しかも、これら群小の出版社の背後には、さらに多くの印刷・製本・洋紙店などの関連企業が集中し、出版社と有機的に結合して、マスコミ製造に貢献する、出版の町を形成している。
日本地誌研究所 編. 日本地誌. 第7巻. 二宮書店, 1967. 510p 図版16枚 ;291.08-N6896n 211-212ページ

いったいどこで見たのだらう。文中で「1960年版」といっとるのは、1959年刊行のものの続編なのだらうか??? すくなくとも出口一雄は、1959年の4月と11月にでた2巻分しか確認していないといへるのぢゃが。