書物蔵

古本オモシロガリズム

1980年代の日本図書館では文献提供にFAXを使用していた?…( ・ o ・ ;)

こんなん読んだ(。・_・。)ノ

しかしファクシミリってずいぶん長い技術ですの。
それはともかく、上記の記事は、カナダ国立図書館が1986年に行った実験の概要報告で、FAXを使うと、郵送だと11日かかるものが、2日半、ただ金額が数十倍かかるとのことだった。「コミュニケーション手段としては電子メイルの方が有効」などと、もう初期の「電子メイル」(いまは「電子メール」、あるいはただ「メール」とかいうやつ)が紹介されてんのもご愛嬌なれど。
でもちと、ん?(・ω・。) と思うたのは、報告概要のまえふり。

ファクシミリは情報化社会、オフィスオートメーションのエースとして急速に普及し、全国でその数1万5000台を数えると言われている。図書館業務においても、事務文書の受け渡し、文献提供、レファレンス回答等に利用されている。

これ、カナダのことでなく日本のこととして語られてをる。レファレンス回答はともかく「文献提供」にFAXが「利用されている」と書いてあるね(σ^〜^)σ
単行本レベルの著作権の有無、許諾連絡先ならなんとかなったかもしらんけど、論文・記事レベルぢゃあなんともならなかったはず。とすれバ、無許諾で文献をFAX送信していたという実態を示しているのではあるまいかΣ(゜∀゜;)

久津間一雄「内からの目、外からの目(ずいそう)」『月刊官界』15(2) p50〜51 1989 (2) を見ると、つくま・かずおとよむらしい(肩書きは国立国会図書館調査及び立法考査局調査連絡課副主査。な、ながい…)。

でもま、2000年代にクローズアップされるまでは、著作権法なんてドーデモいいことだったのだ、読書界においても図書館界においても。