書物蔵

古本オモシロガリズム

fukkoku

「雑誌創刊号復刻の壮挙」『東京新聞』1982.7.16
近代文学館が


紅野敏郎「復刻の時代と著作権」『東京新聞』1982.7.21 サブ見出しにある「多い“無神経”な例/適切なチェック機関必要」ということで、雑誌の復刻において記事ごとの著作権処理が必要だというのが趣旨だが、そんなところにこの記事の面白さがあるのではない。
オモシロいのは、冒頭、「「復刻、復刻、復刻、この復刻」という文字が、新聞や雑誌の広告で眼に入ってこない日はない、といってよいほど「復刻」の時代に今日は入っている」といった状況論とか、「広告の欠落/小型化など」といった作品テキストさえあればよいというような、雑誌のメディア性を打ち捨てた復刻に関する苦情の部分。同人雑誌『仮面』復刻がそうだという。