書物蔵

古本オモシロガリズム

「カードと分類で大東亜戦争大勝利!」執筆余談

あと数週間?で『文献継承』の最新号が出ることと思ふ。
そこに、かってのエントリ
http://d.hatena.ne.jp/shomotsubugyo/20050305/p1
を膨らませた「カードと分類で大東亜戦争大勝利!」を書いてみた(*´∀`*)
東京ではどこに置いてもらおうかの(=゚ω゚=)
それはともかく、文債の償却はできたのでやれやれとて、机のうえに開きっぱなしにしていた、

  • 科學技術年鑑 / 科学動員協會編纂. -- 昭和17年版限定版. -- 東京 : 科学動員協會 , 1942.6. -- 6, 2, 8, 1108p ; 22cm.

をしまおうとしたら、ちっと思いついた。
p.373から390まで「科学技術各部門別分類表」というのがあって、これは

「研究者カード」作成の必要上特に斯界の権威者による委員会を数回開催し

創られたもの。
んで、これは明らかに稲村ヤスヲさんの流れでありながら、実際に翌年、ゼンカギレンの分類法統一委員会で「全会一致」で採択されたUDCとは似ても似つかぬもの。
まぁ、UDCを敵にまわしては勝てるはずもなし(特にUDCには敵性、つまり英米色が弱かった)、だからこそこんど『文献継承』に載る「「カードと分類で大東亜戦争大勝利!」では触れんかったのぢゃが(*゜-゜) まぁ締切に追われたということもあるが(^-^;)
ここで問題にしたいのは、日本の各学界「権威者」さまがたと、図書館学のズレっぷり。
つまり主題知識がある人であっても、必ずしも論理的かつ運用しやすい分類表はできませんということ。だいたいが、分科学の専門家なんてものは自分の分科学以外のことを知らんし、一般分類表の議論なんてつまらんものとしか思わんからね(゜〜゜)
UDC採択の直前に成立した、この、日本固有の科学分類表(んなもん、意味あるのか?(σ^〜^)σ)に、なんらかの意味を見出すとすれば、それは、中途半端に独自のものを創ろうとしたって、無意味ということ。

いまでもおなじ轍を

でもなぁ。。。(´・ω・`)
戦時中のこの連中を我々は笑えない全然(-∀-;)
ここ10年ほど例えば図書館業界の一部ではレファがどーしたこーしたとかやっていて。
それはまぁ、悪いこっちゃないんだけど、例えばリンク集とて有用なるネット情報源を配列することがある。
ただそれが、なんだかわけわからん独自分類(=゚ω゚=)
いやさ分類なんて、論理的な原則、標準列挙順序とか具体性減少の原則とか交叉分類の回避とか、そんな表のつくりそのものを除いて、恣意的なものでしか配列できないんだけど。
ならばなおさら標準分類につくといふことが要請されるはずなのに。
ぼくちんできる、と思ちゃったり、逆になんも考えてないと、少し件数が増えただけで破たんし使えなくなる配列をしちゃふんだよなぁ(-∀-;)
で、分類なんてつかえなーいとすぐ叫ぶ┐( ̄ヘ ̄)┌
つかえないのは自分のあたまぢゃ(σ・∀・)σ