書物蔵

古本オモシロガリズム

『日本古書通信』77(11)=(1000)

日本古書通信』77(11)=(1000)を見た。しかし一千号とはなんともすごい通号( ・ o ・ ;)
オモシロかった記事は中野三敏「『日本古書通信』と『書物誌展望』」(p,.7)。

想えば僕は本誌の定期購読者たるのみでは我慢出来ず、バック・ナンバーの凡てを集めたいと願い、幸い『読書と文献』の数冊を除いては、その殆どを手にし得た。

わちきも戦前の古通を集めようとしたんだけど、戦後分はともかく、戦前分は揃いで出ないんだよなぁ。でもなぜだか『読書と文献』だけは揃いが出るのも不思議だ。
ま、戦前の、それも昭和11年までのものは業界人しか購入できない業界誌(当時、そのような呼び名は一般的でなかったが)だったんで、初期の2年ほどのものは古書籍商がとっておいたものしか存在しえず、そしてまた、古書籍商はコレクターならず、あまり保存されなかったろうと言えるんだけどね。
中野先生はさらにこんなことを(σ・∀・)σ

恐らく本誌〔古通〕と匹敵する存在といえば、かの斎藤昌三氏編の『書物展望』と『集古』ぐらいのものか。

『書物展望』であれば完揃いに近づいた(〃⌒∇⌒)ゞえへへっ♪

とまれ今日に至るも片時も座右から離したことのない書物は、これまた斎藤昌三編・八木御兄弟刊の『書物誌展望』(昭和30年刊)の一書である。

とも。
この『書物誌展望』は、明治の『出版月評』以来、近代日本にあまたあった書物雑誌の解題書誌みたいなもので